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[ひらめき]最終更新日:12/10/2011

Saint Vincent Tournante 2007 [Saint Patron 守護聖人]

ご無沙汰しております。

今年はこんな感じの不定期便になる予感?

さて、ワイン生産者にとって新年が開けてから最初の大きな節目行事が
Saint Vincent Tournante
という祝祭です。

今年はニュイサンジョルジュ村とプレモープリセ村が持ち回りです。

サン・ヴァンサン・トゥールナント
直訳すると、「ぐるぐる巡る聖ヴァンサン」
ブルゴーニュの各村の持ち回りで毎年変わる祭りを開催する幹事役の村に聖ヴァンサンの像が移動することからこのお祭りの名前のいわれがあります。
祝祭の間には大小さまざまな村から幹事役の村まで、約70体あまりの聖ヴァンサン像をかついで行進し、ワインを祝福するミサが執り行われます。
お祭り用のロゴ入りグラスを購入するとそれが入場券代わりになり、この期間に開放している蔵元の様々なワイン試飲することができ、毎年多くの観光客やワインラバー達で賑わいます。

ご存知の方も多いと思いますが、この聖ヴァンサンは葡萄栽培、ワイン生産者の守護聖人で、バッカスの使徒であります。



ちなみにワインや葡萄栽培に関わる聖人はざっと挙げると30人を超します。
(樽職人、ワインを運送する職人、ワインの荷揚げ人、ワイン商、何とワイン検査官にも守護聖人がいます。)

 

調べてみると、なんとあのウルバヌス(ウルバン)教皇も葡萄栽培者の守護聖人だったのですよ。

(フランス暦で5月25日が聖ウルバヌスの日ですから、地元では何かお祭りをするかも知れません。
このオジサンはやはり色んな意味で興味深いので引き続き調べます。)

そして特にブルゴーニュの葡萄栽培・ワイン生産者にとってはこの聖・ヴァンサンの日(1月22日)は重要な意味を持ちます。

 

この日を堺に彼等は葡萄畑の仕事に取り掛かります。

一年の最初の作業が畑の鍬入れです。
聖ヴァンサンは葡萄の樹液が登るのを手助けする聖人といわれ、
また、ブルゴーニュでは豊作の収穫をイメージする、グゾット(斧)と葡萄をその手に携えています。

 


 地元の生産者の蔵には、たいていこのような聖ヴァンサンのオブジェが飾られています。


(髪型が妙にツボにはまるのは私だけ?)

ブルゴーニュではこちらのもう一つのシンボルも大切に飾られています。

 

 

 

ブルゴーニュ名物の一つであるこのお祭りは毎年各村の持ち回り行われます。
(物凄~く寒いです。)

 

そうそう、モチロン他の地方でも聖ヴァンサンの日は大切な節目です。
その容姿は少しづつ違います。
(特にその手に持っているものは地方によって微妙に変わります。)

 

ランスの大聖堂にもちゃーんといますよ、このお方。 

   

シャンパーニュの方が教会の中だけに聖人っぽい雰囲気がありますね。
(この聖人ヴァンサンは持っているのは葡萄だけのようですね・・・。
余談ですが、この中にはバッカスの神を始め、ドンペリニョン僧侶も描かれています。)


ブルゴーニュの方では、もっと農民に密着している、
どちらかと言えば日本で言う、お地蔵様のような身近な存在かも知れません。

そういえば、ブルゴーニュの生産者はサン・ヴァンサンのことを、
彼らの願いをお酒の守護神に伝える使者だと教えてくれました。 


今年はどんな祈りを捧げるのでしょう。
穏やかな祈りであればいいなと思います。

 

さぁ、本格的な葡萄畑の一年がスタートします。

今年もどうか守護聖人たちの厚いご加護がありますように。

 




 


nice!(21)  コメント(17) 
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コメント 17

yk2

>そのイメージはもう皆さんすっかりお馴染みですよね。↓

微妙な写真で、見切れて上の方が確認出来ませんが、お馴染みと言うと右手はスプーン、左手にはぷっちんプリンだったりして(爆)。
by yk2 (2007-01-22 01:02) 

TaekoLovesParis

↑yk2さん、いけない生徒さんですね~、そういうこと言ってセンセを
茶化しちゃダメですよ~(笑)。オフにはぷっちんプリンかもしれないけど、
サン・ヴァンサンの日のような公式行事では、斧と葡萄ですよ。

う~ん、たしかにこの季節の行進は寒いですよね。

ランスの大聖堂のステンドグラスもこういう話をきいてから見ると楽しい
でしょうね。「あ、あそこに発見」って感じで(笑)
by TaekoLovesParis (2007-01-22 02:05) 

さっそく、調べました。オランダから6時間!今週末にいくかいなか悩みどころです。。。
by (2007-01-22 05:02) 

すごい行列ですね。 村の人々はほとんど参加されるのですか?
寒いでしょうね~。
これから、葡萄畑がスタートするのですね。
julliezさんも、本格的に忙しくなってくるのでしょう。 頑張ってください。
by (2007-01-22 09:26) 

delphy

収穫を願ったり、収穫に感謝したり、神とそして自然と共に生きる生活は、
とても厳しいですが、あこがれだったりもします。

話は変って、
julliesさん、腰痛を治す神様知りませんか・・・(笑)えない・・・
by delphy (2007-01-22 09:28) 

miumiu

聖ヴァンサンのオブジェ...
髪型もさることながら、顔がデカイですね~。
by miumiu (2007-01-22 14:14) 

nicolas

素敵な記事ですね~(´ω`。)
地元に根付いたお祭りを、持ち回りでみなさんで楽しんでいこうというのと
謙虚な神に対する想いとか、イロイロ汲める、いい記事ですね♡
ニュイ・サン・ジョルジュ・・大好きです♡
もしかしたら、ブルゴーニュのそのへんでは一番好きかも。
by nicolas (2007-01-22 17:20) 

Wino

そう!11月の黄金の3日間とこのサン ヴァンサンのお祭りは
一生に一度、二度でも三度でも行ってみたいと思ってます!
by Wino (2007-01-22 20:37) 

yoocomint

julliezさんこんばんわ!!
お久しぶりです!!
お忙しいようですね!!
私も、そろそろゆっくりというか、やりたい事が出来たのでゆっくり更新したいと思います
また、遊びに来ますね~
by yoocomint (2007-01-22 20:48) 

toraneko-tora

ワ~イ ワイ またワインの勉強が出来ます
待ってました
by toraneko-tora (2007-01-22 21:15) 

noriko

キリスト教では神様はひとりなのに、聖人はたくさんいるのが面白いところ♡でも、ワインや葡萄栽培に関わる聖人が30人もいるとは驚きです!!
サン・ヴァンサンのお祭り楽しそうだな~
行ってみたいなぁ・・・・
     今年も葡萄便りおねがいしまっす♡
by noriko (2007-01-22 22:16) 

シェリー

ご無沙汰していまーす。サン・ヴァンサン・トゥールナント初めてお聞きしましたが楽しそうですね。そしてランスの大聖堂のステンドグラス素敵です~実物を観たくなりました~私もバッカスの神や、ドンペリニョン僧侶・・・探してみたいです(笑)
たくさんの守護聖人さまたちに見守られ、素敵な1年になりますように。
私も遠くからお祈りしております☆
by シェリー (2007-01-22 22:36) 

foret

ランスの大聖堂、旅の最終目的地としてNさんとともに訪れました。
残念ながらステンドグラスはシャガールがデザインしたものにしか
目が行かず、見落としていました・・・
もし次に訪れる機会があればぜひ見たいですね。
by foret (2007-01-23 00:28) 

plot

教会の中に異教の神バッカスがいるのは面白いですね。「お酒の守護神に伝える使者」という解釈も楽しい。
オランダから6時間(by Ikesan)ですか。こっちから列車だともう少しかかるかな。ブルゴーニュのブッシー・ラペール村↓
http://blog.so-net.ne.jp/bussy-la-pesle-otsu
にも行かねばと思っているところなので、本気で計画しようかな。
by plot (2007-01-23 03:10) 

julliez

みなさま、ご訪問と沢山のコメント有難うございます。
これからも挫けず頑張って更新に励みます。^^

★yk2さん、カンベンしてくださいよ~。^^;
折角初ナイス貰ったのに・・・。

★taeko sama
フォローありがとうございます。
初お目玉は逃れられそうです。

★ikesan sama
是非おススメですが、とにかく宿泊される場合、困難を極めると思われます。そちらを確保されてからを激しくおススメします。
田舎のシャンパン祭りでさえ、宿泊先が無くて沢山のお友達が苦労されましたから、メッカのブルゴーニュとなると・・・。
ボンクラージュ♪

★シンナツさま
これは村を挙げての一大イベントですから、参加しない人を探す方が大変かも?
何も無い田舎はこういうお祭りが唯一の楽しみともいえますしね♪

★delphy sama
腰痛の神様は、日本の方が居そうな気もしますね^^;
こちらではコルセットを装着しているオジサン、多いですよ。
ガタイが大きいのに小回りの求められる仕事が多いから・・・。
お大事に・・・。

★miumiu さま
ね、その辺もお地蔵様でしょ~?

★にこちゃんさま
「ヴォーヌロマネほどの洗練は無くても、とても背骨のしっかりしたきれいな筋肉質なワインと良く例えられますね。」
と言われて、最初はそんな表現自体が何のことやらサッパリでしたが、
何となくそんな気がしてきました。
素直に美味しくて好きなワインです。

★wino sama
グランジュールは想像以上に日本人だらけです。
一瞬ブルゴーニュにいることを忘れそうな位、日本人率が高いですよ。

★yoocomint sama
お久し振りです♪
私もまた遊びに行きますね~♪

★tora sama
本当ですか?嬉しい!
ありがとうございます~♪
今年もガンバリマス(^^♪

★てんとうむしさま
365日毎日何かしらの聖人の日です。
そう思うと、30人だったら多くない気がしませんか?

★シェリーさま
では今度、ランスの大聖堂の特集をしましょうね。

★foret sama
その物語珍道中も楽しみです♪

★plot sama
そうなんです、異教徒である事に意味があるのですが
そんなお話はまた今度頑張って更新します。
ところで、くれぐれも宿泊先の確保、幸運をお祈りします。
同じブルゴーニュ地方とは言えブッシーラベール村からは結構な距離があると思いますので。。。。
by julliez (2007-01-23 04:18) 

julliez様。お久しぶりです。
また今年も、葡萄のインフォメーション楽しみにしてます。
ワインにまつわる、このようなお祭りがあるとは、知りませんでした。
日本でも、収穫を祈る、神社やお寺のお祭りがあるので、ワインのお祭りがあるのも納得です。
これから、ワイン作りの方々は大忙しですね。
今年はどんな葡萄が出来るかな?
楽しみです。
素敵なワインが日本にも届きますように・・・
by (2007-01-23 09:07) 

めぎ

お酒の守護聖人、なんだか身近な感じですね。教会のステンドグラスも、実はとっても庶民的な題材だったりするんですね。オペラみたいですね。オペラもありがたがってかしこまって聴くものじゃなくて、わはは、と笑いながら楽しむものがほとんどですものね。
by めぎ (2007-01-25 05:40) 

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