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最終更新日:12/10/2011
Renoir を巡る~AUBE編~ [Renoir ルノワールと]
「私はヴィニュロン(ワイン生産者)たちと過すのが大好きだ。
何故なら、彼等は寛大で気前がいいからだ。」
Renoir / AUBE
私なりに考えてみました。
ルノワールは40歳を過ぎてその才能を認められた人ですから、
(ルノワールが若く貧しかった頃、仲間のバジールやシスレーは、実家が比較的裕福で恵まれていました。
彼らは自分のアトリエにルノワールを同居させるなど、経済的にルノワールを助けていました。
皮肉な事に生きているうちに最も成功したのはこの中ではルノワールだけでした。)
オーブに来る前のパリでの生活は、既にそこそこだったのではないでしょうか。
つまり
パリで美味しいお菓子も食べただろうし、シャンパンだってワインだって散々味わえていたはずです。
パリでの生活や華やかなヴァラドン嬢との恋愛よりも
彼がアリーヌとオーブを選んだ理由。
どちらも素朴だったかも知れませんが
彼をこの上なく幸せな気分にしてくれたとしたら
オーブの景色は彼を十分癒してくれたに違いないでしょう。
オーブの村人(生産者)たちはルノワールに敬意を払い、村を挙げて歓迎した事でしょう。
いいえ、
たとえ彼が有名な画家でなくても
アリーヌ同様に家族の一員として彼を大切にしたに違いありません。
(そういう人たちであることは200年後の今も、私が経験済みですから、保証します。)
そして巨匠はそんな愛すべき素朴さを持つ彼らの日常を描いたりした。
きっとシャンパンでアペリティフもしながら
ご近所さんたちと、長い長いお喋りをしたに違いありません。
葡萄を摘む人々(エッソワ村)
彼が生産者と仲良しだったのは、
収穫時期のこの描写からも十分伝わりますし
いまも、彼が語ったこの言葉が話題に出ると、コート・デ・バールの生産者は誇らしげに、そして照れくさそうに恥ずかしそうに優しく微笑みます。
ルノワールはきっとワインよりもシャンパンが好きだったのかも知れませんね。
私はそう信じています。
この描写はオーブの収穫の時期の朝の様子を描いた一枚ですが
残念ながら今はもう同じ景色ではありません。
しかし、いまだにこんな感じの景色が所々で面影を重ねて見せてくれるのは感じられます。
そして、アリーヌと結婚した時期を堺に
ルノワールはそれまでの印象派の技法を捨て、新しい方向に向かおうとします。
こんな家並みは今もいっぱいあります。
そういえば
巨匠はセーヌ川をパリでもオーブでも描いていますね。
お花畑の描写も多いです。
この先でピクニックするんですよ。
右上に寝転んでいる人たちが分かりますか?
おじいちゃん達はこの川原で釣りをしています。
恐らく200年前とて同じ光景だった事でしょう。
さあ、もう少しです。
この先がルノワールのお家とアトリエです。
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あ〜田舎の風景は素敵です。
セーヌ川のほとりで釣りをしたり昼寝したり。。。
真夜中にしばし妄想。
by miumiu (2007-02-12 03:28)
200年前と同じ景色、いいですね~。
ルノワールが見た景色を、今こうして見れるなんて幸せな感じですよ^^
by (2007-02-12 07:03)
プチブル階層出身者ばかりの印象派グループの中で(パリコミューン敗北の結果、プチブルの興味の対象が政治から芸術に移行したのが印象派成立の遠因という学者もいます…ちょっと眉唾の説ですが)ルノワールは唯一、職人階層の出身ですね。ワイン生産者への共感も、職人のように誠実にキャンバスにむかった彼らしいです。
オーブの実際の風景と重ねるとルノワールの絵がさらに魅力的に見えてきます。
by plot (2007-02-12 07:11)
ルノワールの生きた時代と同じような景色・家並み。
村の人々が、自分達の村を大事に受け継いだ事でしょう。
この美しい景色が、末永く続きますように・・・
by (2007-02-12 08:49)
今日は絵の勉強が・・・・
ワインも絵も・・・門外漢の体育会系の私・・・有難うございます
少しは、話がわかるようにならないと・・・
by toraneko-tora (2007-02-12 10:39)
華やかな環境から素朴でおだやかな生活へ移行していくうちに画風も変わってきたんですね。
>ルノワールはきっとワインよりもシャンパンが好きだったのかも知れませんね。
↑私もそんな気がします^^
by noriko (2007-02-12 11:19)
ISOです♪
業務連絡です。遅くなり大変申し訳ございません。メッセージ送りました。
by ISO (2007-02-12 12:09)
私もこんな素敵な川のほとりで
シャンパンピクニックしたいです~
by シェリー (2007-02-12 17:28)
いまでもこのような風景の残るのはとても魅力的です。
あまり変わらないってすごく大切なこととも思えます。
by いっぷく (2007-02-12 18:03)
<私はヴィニュロン(ワイン生産者)たちと過すのが大好きだ。
何故なら、彼等は寛大で気前がいいからだ。>
→ルノワールは、こんな言葉を残していたんですね。
genereux という言葉から、オーブの人たちの懐の深さが伝わってきます。
そして今も変わらず、脈々といい伝統で残っている!シャンパンの地、
オーブに乾杯したいです。
by TaekoLovesParis (2007-02-13 23:36)
40歳を遅いと感じるか、そうでないか。。。
ナニゴトも自分の世界を持つという幸せは、
その先にそういう熟成が待っていたりしますね♡
by nicolas (2007-02-14 18:14)
まさに、絵と写真がシンクロしていますね。
オーブ、一度は行ってみたいです。。
by (2007-02-19 06:14)
印象派の楽園のように風景に釘付けになります。
Plotさんのご指摘は面白いかもしれません。職人通し通じ合うものがあったかのでしょうか。
ワイン職人に溶け込むルノアールにもさらに愛着がわきます。
by (2007-03-26 03:19)