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[ひらめき]最終更新日:12/10/2011

mariage を考える ~後編~ [vins 葡萄酒あれこれ]

キャビアとシャンパンの話は、
「豪華な組み合わせ」としてシャンパンの広報担当者が、その昔ロシアに売りつける為のイメージ作戦だったのではないか・・・?と云う噂も浮上しているシャンパーニュですが、私もそんな気がしてきました。



だってキャビアはシャンパーニュ地方の名産じゃないし・・。
(なんでも手に入る都会の贅沢な組み合わせにしか思えませんが、実際生臭みを引き立たせるだけの戦争な組み合わせなのでロシアに対するナポレオンの恨み節に思えてきます。

 

魚が恋しくなるとバカンス等を利用して南に旅行がてら補給しに行かれる日本人も少なくありませんが、私の場合は特に魚が無くても元気に生きていける日本人なのでボルドーとコニャックへ行きます。

ボルドーでは食卓に乗るシーフードは豊富です。
(豊富に思えるという意味で、日本を基準にするのは間違っているような気もしますが、川も海も近いですから。)



それ程期待していた訳ではなかったのですが、毎日がとにかくお肉の北東で疲れ気味の胃腸には中々嬉しいアクセントなわけです。
(ボルドー、コニャック合宿ネタはまた別で紹介したいと思います。)

 

 
コニャックといえばお約束のヘネシー・・・。
左上の旗はシャラント河周辺からどこから見てもバッサバッサと翻っています。

 

日本人とはいえども、私は海の幸は敵が多く、特に海老は天敵。

魚介も甲殻類もむしろ無い方がありがたいのです。


ボルドーやコニャックではメロンが毎日前菜で登場しますが(夏場)
牡蠣も好きな人が多く、前菜がシーフードマリネでしかも海老の山盛とムール貝だったので選択肢が無かった私は、生牡蠣を鬼のように食べる羽目になりました。
(実は生まれて始めての生牡蠣挑戦でした。)

 時期は猛暑の夏。
毎日眠れない日が続くフランスで、しかもシーフードなランチ。
その上生牡蠣のご登場です。
体を張って挑戦するってこの事ですが、勇気もかなり要ります。

ありったけのレモンと白ワインで応戦するしかなさそうで・・・。
(美味しさを堪能するよりも、
ロシアンルーレットじゃありませんが、どうか当たりませんように・・と願うばかりの緊張感、分かっていただけるでしょうか。)

 

・・・・・・・・・。


以来、カキフライ以外のメニューが私の中で新たに仲間入りしました。
が、レベルで言うとアンドウィエットと同じクラスです。
(アンドウィエットに次いでこの夏食べたネタであることも報告します。)

 

牡蠣といえば、シャブリ

がもはや定説なんでしょうが、
最近はミュスカデって提唱される声も多く聞きます。
(シャンパンにも合うと誰だか言ってませんでした?)

 

 

             

 

 



でもそこはボルドー・・・。
(スーパーでも酒屋でもシャブリは売っていますが、ワインの定説を知っている人でなければわざわざ生牡蠣の為に買わない雰囲気があります。)


地元の方は何を合わせるのか興味津々。

 

毎年夏にはフランス全土で必ず行われるロゼワインフェア~

 

そうです。
ミュスカデでも、シャブリでもなく、
プロヴァンスのロゼでした。(多分手当たり次第で買ったものでしょう)

それから面白かったのは
ユニブラン主体のコニャック地方の白ワイン(ヴァンドペイ=地酒)も酸味が強くて宜しかったです。

シャブリ地方とて、牡蠣の名産地ではない事を考えると
マリアージュの定説は、都会で発見されたかマーケティングの巧さの匂いが漂いますね。

 

但しシャブリの生産者は

「(樽の効いていない)いいシャブリと合わせると、所詮ミュスカデやプティシャブリごときには叶わない組み合わせだよ。」

(当然ながら上質のシャブリはわざわざ牡蠣のお供だけに甘んじない、他にも組み合わせが可能なので・・・とも付け加えられてますが)

と教えてくれる所を見ると
生産者からの擁護意見を中々聞けない
キャビアとシャンパーニュの組み合わせは誰が言い始めたのか気になりますね。

 

でもキャビア・シャンパンペアが好きな人もいるらしい事を思うと
嗜好品の好みは、とやかく言うべきではないかもですね。

 

 

え、私?

ビールと餃子の組み合わせが大好きです。


 


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noriko

本日のまかないは、牛肉と筍と赤パプリカの細切り(中華は細切りを「絲」って書くんですよ、面白いでしょ)をオイスターソースで炒めたもの。
「赤ワインだよねぇ・・・」と言いながら食べてました。
「メルロー持ってきて~!」って気分でした(笑)
サンジョベーゼもあうかなぁ・・・・
by noriko (2006-12-06 22:30) 

TaekoLovesParis

「ドンペリ」を飲む会によばれると、「キャビア」を持ってくる人が結構いるんですよ。日本でも高いものの代表格が「キャビア」なので、高い「ドンペリ」にあうだろうということになるらしいです。
昔、商社勤務の親戚が出張のたびにイランのキャビアを買ってきてくれたので、薄いトーストにキャビアを載せて、レモンを絞りゆで卵のみじんを散らして、キュッと冷えた白ワインといっしょで、おいしい思い出です。キャビア缶
はバターの缶の大きさで食べでがありました。

julliezさん、食べ物に苦手なものがおありで、ご苦労なさってらっしゃいますね(笑)。
餃子は、絶対ビールですよね!
by TaekoLovesParis (2006-12-06 23:10) 

yk2

フランスでキャビアにシャンパーニュを合わせていたのは、初めはやっぱり純金のスプーンを持っているような階層(王侯貴族)だったのではないでしょうか。

それが、今から100年くらい前辺りから一般の民間人(と云っても都会的なブルジョワ階級の富裕層の人々)も口にするように成ったと思うのですが、ワタクシ思いますに、そもそもは民間人が考え得る、最高に高価で贅沢な物の取り合わせがキャビアとシャンパンで、それに端を発して至上の組み合わせとされただけで、マリアージュを考え抜いた上でその二つが一緒にされたんじゃないんじゃないか、と。

誇り高きフランス人でも、キャビアにはウオッカを合わせる人が少なからず居ると云うのも、実はこの二つは味覚として合わないと感じている人がフランスにもちゃんと存在している証拠のような気がします。やっぱり生臭いもんは生臭いもん(^^;。
by yk2 (2006-12-06 23:37) 

miumiu

生牡蠣のロシアンルーレットはご勘弁です。(笑
昨年は3回やられて、もうこりごり。

キャビアとシャンパン。
やってる日本人、けっこういますよね。
生臭いのが好きなのかも?
by miumiu (2006-12-07 00:44) 

julliez

★てんとうむしさま
美味しそうなまかない・・・。
中華とシャンパンも結構好きです。(ヴィンテージのヒネ香が合うんですよ)

★taeko sama
ドンペリとキャビアって、まんまストレートな発想ですね^^
松茸とかは出ないのでしょうか?

そう、私は主に海の幸がダメで、それが理由で北東内陸部に居る訳ですが最近パテもテリーヌも辛くなって来ました。
特にアルザスの大皿料理は意識が無くなるのでこうなると修行です。
(って、何の修行に来ているのか分かりませんね。)
お陰様で8キロ増の立派な脂肪をゲットしました。

★yk2さま
全く同感です。
罰ゲームとしか思えない庶民な私ですが、フランス人だってグルメな人ほど否定的な模様・・・。

★miumiuさま
さぞ辛いロシアンルーレットだったでしょう?
私も外国でそんな思いをするのだけは避けたかったのですが、幸いにも白ワインとレモンの効果があったのか(謎)無事でした。
生臭いのをガマンできるのも凄いですが、そっとトンブリとかに替えてくれたらもっと嬉しいですね。
by julliez (2006-12-07 03:39) 

toraneko-tora

読んでるだけでワイン通になれそう・・・・・・あれっ、前にも同じようなコメントを書いたかな ?? そうだっら御免なさい
by toraneko-tora (2006-12-07 08:30) 

生牡蠣とロシアンルーレット、分かります。
julliezさん、ビールと餃子の組み合わせが一番だったの^^
思わず笑っちゃいましたよ。 でもその組み合わせは最高ですからね^^
by (2006-12-07 09:04) 

foret

僕も魚は苦手なほうです。
貝類はさらに苦手。
「せっかく日本に生まれたのに絶対損してるって!」と友人たちはいうのですが、ダメなものはダメです。
以前、友人が車でモン・サンミシェルに連れていってくれるというので、のこのことついていったら夜はブルターニュのシーフードレストランに連れて行かれ、それこそカキ、ムール貝の波状攻撃にあい、泣きそうになりました。
僕もビールと餃子に一票です。
by foret (2006-12-07 12:02) 

シェリー

私はキャビアなんて全く縁がなくって、サラダにちょこっとふりかけられてるのくらいしか食べたことないのでなんともわかりませんが・・・高級な感じしますね。
マリアージュって難しいですよね・・・好みもあるのでしょうし。
私にはなかなか正解がわかりません(><)
色々勉強になりました~
by シェリー (2006-12-07 16:04) 

Wino

たしかになんでもそろう都会的な組み合わせかもですよね。。。
マーケティングに踊らされてるのかもと思うと、
ちょっと悔しいですが、おどらにゃ損とも思ったりです。。
by Wino (2006-12-07 16:55) 

めぎ

私は生牡蠣にキリッと日本酒かな・・・
うーん、臭いかな。でも、暖かい部屋で、冷たい生牡蠣と氷酒なんかを出されたら嬉しいですね。
美味しそうな生牡蠣、やっぱりフランスはいいですね~
by めぎ (2006-12-07 18:26) 

delphy

帰ってきたら、朝引き上げたての生牡蛎、
腹いっぱい食べさせてあげるね。
期間は3月までだからね(笑)

キャビアのような食材も、シャンパーニュは受け止められる
それだけ懐が深いと言う事でしょうね。
by delphy (2006-12-08 10:22) 

TaekoLovesParis

julliezさん、8キロはすごいですね(笑)
食べる拷問ですか。。辛いときは素パン(パンだけ)が私は一番好き
です。julliezさんは?パンとワインだけのときは、イエス様の時代と同じ、
と考えたり。
修行は中座してたくさん寝た方がいいですよ。寝ると元気になるし
胃もなおりますよ。
by TaekoLovesParis (2006-12-08 21:16) 

julliez

みなさま、引き続きコメントをありがとうございます。

★tora sama
ぜひワインと仲良しになってください♪

★シンナツさま
好きなんです。餃子・・・。
こちらでは皮から作っても、ニラが無いのでインチキラビオリになります。
だからランスの中華店に行くのが楽しみ♪

★foret sama
良かった!
この気持ち、中々共有できないので嬉しいです。
ブルターニュで魚介祭りはちょっと困ります。

★シェリーさま
キャビアを思い切り堪能出来るほど量は食べた事はありませんが、私はトンブリの方がいいと思います。(爆)
これが正しいって、無いんじゃないでしょうか。
好き嫌いはみんなそれぞれあるから難しく考えるより、飲みましょう。(笑)

★wino sama
踊るのも楽しいなら、いいじゃないですか~。
田舎だと食材が手に入らないから踊る事もできません・・・。

★めぎさま
日本酒、案外いいかも・・。
こちらに来てから、これ、日本酒だともっとウマい食材だろうなぁ・・と思うことが多くなりました。
でも日本酒が分かっていない・・・(爆)

★delphy sama
それを是非フライでお願いします・・・。
(大きい生は1つで超限界です・・号泣)

シャンパンがキャビアを受け入れた説より、人間が受け入れた(我慢して)説の方が有力かもですよ~^^;

★taeko sama
本当にお食べ地獄です。
パンも要らないと思うことがタマにあります。
飲む分は大丈夫なんですが、これって別腹なんだろうか・・・?
by julliez (2006-12-10 23:53) 

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