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[ひらめき]最終更新日:12/10/2011

vague de froid [centre loire 地方]

 

DSCN0091.jpg

お寒うございます。

 

 

今年は例年より雪が多い感じで、
寒波の影響で北フランスはけっこう大変だったりしてます。

春の日本上陸予定のワインの出荷が道路が閉鎖されて荷渡しが出来なかったり
あれこれ思いがけないアクシデントが続きました。
(まぁフランス的な流れで考えると驚く事ではありませんが)

 

さて、畑では冬の選定作業が思いっきり始まっているのですが
この寒波のせいで思うように捗らない地域も少なくないのが今年の特徴のようです。

 

 

だって

 

 

DSCN0087.jpg

 

 

 

たしか南仏でも雪が降って
畑仕事が思うように進んでなくて困っちゃっているなんて話も聞きました。

 

まぁ二月ですし、寒くて当たり前といえばそうなんですが
この時期は空も暗くて鉛色。
日常が退屈になりがちです。
なのであちこちでワインフェアが続くのですが、ロワールでは二月の初めに毎年大きなワインフェアがあります。
後半にはローヌで、三月には二年に一度のグランジュール・ド・ブルゴーニュがコートドールで行われます。
その間にもビオロジックの生産者の試飲会とかボルドーやアルザスでは品種別の試飲会
公式なものから小さなものまで含めると結構慌しいものだナァと思うのですが
アクティヴでないと、この季節は気が滅入ります。

 

ロワールではアメリカのジャーナリストと何かと一緒になる事が多かったのですが
流石だと感じたのはワインの知識には及ばないものの、かなりのハイレベルで日本酒や和食に対する造詣が深かった事でした。
多分、フツーの日本人だったら絶対適わないと思います。
ピノ・ノワールとカベルネ・ソーヴィニォンの味わいの違いを説明できても、山廃を説明できる一般人てどれ位いるでしょう。
そんな感じでちょっと感動。
で、そんなミスターを週末の節分のディナーにご招待しました。
彼はラッキーにもロワールで巻き寿司、サケ、ワインの宴に参加することが出来て大喜びでした。

 

 

R0010076.jpg

モチロン、ここはフランスの食卓でございます。

私と本気の和食等の親友がセッティングした節分ディナーです。
恵方が分からなかったのでまぁそのアタリは曖昧に。(しかも見映えよくカットしちゃってますしね。)

アペリティフは日本酒(の試飲も兼ねていたのですが、盛り上がりすぎて写真はなし←関係者の方々スミマセン。)

 

この日の主人公はお子様達だったからです

R0010079.jpg クレール嬢とヴァランタン(英語だとヴァレンタイン)嬢

彼女達は同い年で今年の秋に3歳になります。
よってまだ2歳ちょっとなんですがおしゃまなで、言動は完璧なフランス女子。
丁度軽~く反抗期なのでmadam no-non! (マダム・ノ・ノン)と呼ばれています。
うっかり子ども扱いなんてしたらオンナのプライドを傷付けられて号泣されます。
(彼女達が甘えたい時はべつですけど、その使い分けが既にオンナです)

自分のしたいことがはっきりわかっている彼女たちは、巧みに自己表現をします。
ヴァランタンはこの後、自らの意思で大人同様にお箸を握ってお寿司に挑戦しました。
(ママンが手伝って食べさせられているのがとても気に入らない模様が分かるでしょうか?)
不利を察知するやいなやクレールはすかさず隣のパパに甘えた声で助けを求めます。
2歳児の「オンナの大人度対決」がテーブルで火花を散らしています。

 

 R0010080.jpg

 

大人のフランス人たちの和食好きにも驚きでした。
通常は味加減をフランス風に改造するのですが、ここでは全くその必要がありません。
この日、米だけで2キロ以上炊きました。
子供を除いて10名の巻き寿司祭です。
(具は典型的な日本の巻き寿司やウナギ巻き、サラダ巻きとか色々です)

ロワールで和食の宴をするのは毎回嬉しい驚きがあります。
本当に食べることに対して彼らの好奇心と味覚と楽しみ方は豊かなのです。
良い意味で保守的ではないのです。
見栄でグルマンぶっている人はどこでも多く見かけますが
食べることにもっともケチケチしていない上に本当にグルマンな人が多いのを感じます。(自分調べ)

 

R0010117-1.jpg

 

 

実はここにもう一人
未来の和食好き(予定)のフランス人がいます。

 

photo 2.jpg ガブリエル(3ヶ月)

サイズを分かりやすくするため(?)
パパがボトルを並べました。(ちなみに750ml ですからフツウのボトルサイズです)

実際は彼の誕生祝と節分の祝いを兼ねて友人みんながフランス中から集まったわけですが(ある意味世界中からですね)
ザンネンなことに彼はまだワインもお寿司もお預けです。
でもゴキゲンですね。
(何故シャブリ? それは当然彼のパパ友達のワインだからです。)
シャンパン、コニャック、ボルドー、ブルゴーニュ、アメリカ、(日本)からと豪華な顔ぶれの楽しい夜でした。

 

外は-5度の雪景色でしたが
フランス人の熱いトークは夜更けまで続くのでした。

R0010077.jpg

 

明日のサン・ヴァランタンのお祝いは
どうやら古酒とトリュフが振舞われるそうなので
細かいことはフランス男子にお任せして、女子はチョコレートでも食べて待つことに致しましょう。

日本では女性が男性にチョコレートをあげる日と言ったら
そりゃあもう、羨ましそうにしておりましたムッシューたち。
「何て素晴らしい国なんだろう。日本って・・・。」

 

女性から大好きなチョコレートがもらえるなんて聞いただけで
小躍りしそうな男子(老若問わずです)たちでした。

 

 みなさんもステキなヴァレンタインをお過ごしください。

 

 


nice!(31)  コメント(20) 
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コメント 20

どらっち

寒いですね。北フランスは、もっと寒いんでしょうね。
バレンタイン、こちらは、特に広告に特集もなく終わりそうです。
男性がチョコラを貰える人なったら、ムッシュー達、一生懸命
広めそうな気がしますねwwwそんな姿を想像するとかわいいですねー。
巻寿司、すごいですね。キレイです♪おいしそうです〜(^^)
by どらっち (2010-02-14 06:17) 

Krause

そちらも雪景色ですね。煙突のある家が多いですね。
by Krause (2010-02-14 08:13) 

びっけ

三才女児の「女度」対決! 微笑ましいです。(^^)
和食もセンスひとつで、こんなにパーティ栄えするのかと感心しました。
視覚的にも美味しそう!
by びっけ (2010-02-14 10:20) 

てんとうむし

外は蒼く白い世界でも、心意気は熱いですね^^
日本に居ても涎が出そうに羨ましい食卓です♡
by てんとうむし (2010-02-14 11:39) 

julliez

どらっちさま
アメリカから考えるとフランスのヴァレンタインは地味に見えるでしょう?
もともと毎日がヴァレンタインなアムールの国の人達なので、特に騒がないって感じですもんね。
チョコがもらえる日となると、絶対に黙っちゃいないでしょうが・・・。▼ω▼


Krause sama
古い家が多いので、暖炉とショファーズの併用で家の中はホカホカです。


びっけさま
もう、日本女児では考えられない位、おませです。
何でも大人と同じことをしたいんですよね。
ホント、かわいいです。



てんとうむしさま
外は静かで寒くて蒼いです^^
家の中はしばらく和食祭りですよ~


by julliez (2010-02-14 13:30) 

aranjues

フランスの男性は大変ですね。日本人で良かった。
3才前からこれでは、とてもお相手できそうに無いですから(苦笑)。
先ほどチョコレートビールが届きました(^.^)。
今夜早速頂きます。
by aranjues (2010-02-14 13:31) 

ハイマン

女の子のおませさんは万国共通ですね^^
by ハイマン (2010-02-14 13:40) 

julliez

aranjues sama
フランス男子がタイヘン・・その言葉を聞いただけで彼らはアツい友情を感じるに違いありません。
彼ら、本当に日本男子を羨ましがっています。^^
実際はどっちもタイヘンだと思いつつ、にっこりと頷く私です(´-ω-`)ノ


ハイマン様~!
ホント、おませです。
でもオトナ様の日本女子はすでに3歳児に負けてます。(TωT)


by julliez (2010-02-14 13:56) 

pace

コメントに困る素敵さですね!
by pace (2010-02-14 15:33) 

miffy

蒼い雪景色素敵ですね。
静けさの中ずっと遠くの音まで聞こえそうな気がします。
女性は生まれて死ぬまでずっとプライドの塊ですよね^^;
by miffy (2010-02-14 20:37) 

JF

ヨーロッパの蒼い冬、わかります(^^)美しくて、好きです。

節分ディナーという発想がお洒落!セッティングもお洒落ですね ♪
by JF (2010-02-15 00:09) 

Inatimy

フランスで巻き寿司とは、スゴイ光景♪ ホント、食の受け入れに寛容ですよね。
先日、日帰りでパリまで会いに行った友人たちは、鉄瓶で入れた熱い緑茶をすすってました。
お寿司も大好きでよく食べると聞き、ビックリ。
3歳の「女性」に負けないように、私も言葉巧みになりたいものです・・・。
by Inatimy (2010-02-15 07:04) 

julliez

pace sama
ほんと、この日はとても華やかで楽しい一日でした。


JF sama
お寿司はフランス人の希望で、たまたまタイミングも節分だったので子供達もおおはしゃぎでした。
豆はさすがに撒きませんでしたが・・・。^^


Inatimy sama
和食やお寿司が好きなフランス人は多いのですが、味付けのアレンジなしで直球の日本人の味でちゃんと食べられる人ばかりじゃないのでここでは驚き全開です。
特に純日本風の酢飯にたいして抵抗が全く無いのはすごいことなんです。
緑茶に砂糖も蜂蜜も入れずに飲むってのも、よい茶葉をプレゼントしたくなる気持ちになります^^
そうそう、フランスの緑茶ラバーには日本製の鉄瓶はマストアイテムなんですよ~。




by julliez (2010-02-15 17:33) 

julliez

miffy sama
お返事前後してスミマセン!
フランスにいると女性でなくてはソンだと思えます^^;
蒼い冬景色は不思議な気分になります。
寒いですけどつい見入ってしまいます。
by julliez (2010-02-15 18:09) 

にこちゃん

おお~!
ウワサの遠い目フレンチ男子はこの方たちの中に居られますでせうか?!
くるくる巻き寿司、一個づつ置いていくと、カナッペぽいオードブルになりますね~
これいいなぁー 日本に居る人には思いつかないセッティングです♡

やっぱ青く写るんですねぇ。
むかーし、ブルゴーニュの雪の頃撮ったのが青かったんですよ。納得。
by にこちゃん (2010-02-17 23:53) 

julliez

にこつぁん

遠い目、全員です・・・。
クルクルまき寿司って、日本式にはどう並べるのがトラディショナルだったか一瞬考えました。
(って、おいおい)
海苔の黒いほうが見える比率を少なくすると、華やかでいいですね。
ウラ巻きはオシャレに見えるけど意味を教えてあげたら、ちょっと引いてました。

ブルゴーニュの冬の青さは一段と深い気がします。
蒼い森なんですよね。
by julliez (2010-02-18 20:41) 

Bonheur

和食が好き、と海外の方に言われると、なんだかとても嬉しい(^O^)
お子さんたち、お人形のようにかわゆいですね~!
男性がチョコを貰える習慣のある日本が羨ましい、ですか。。ちゃんと、「お返しは10倍返し」と教えてあげましたか?
by Bonheur (2010-02-19 01:53) 

julliez

Bonheur sama
ナイス!
そう10倍返しとはナイスすぎます!
でも10倍分のキッスをされると思いますのであんまり効果ないなぁ。
てか義理が通じませんからねぇ・・・(´-ω-`)
女の子たち、本当にお人形みたいでしょ、(写真で見るのがイチバン!)
喋っているのを聞くと、涙が出そうなくらい、良くも悪くも既にフランスオンナです。
(▼ω▼)ノ


by julliez (2010-02-19 02:41) 

Ranger

そちらでは、まだ寒波が居座っているのですか
収穫の方は、いかがなんでしょう

節分とバレンタインをかねた、すしパーティー楽しそうですねぇ^^
それにしても、そちらだと、お寿司も凄くオシャレに見えます。

ガブリエルちゃん、カワイイ^^
by Ranger (2010-02-19 12:35) 

chercher

蒼い冬、写真をみると素敵ですが、かなり寒そうですね^^;
ロワールで節分のパーティーが楽しめるなんて素敵ですね♡
by chercher (2010-02-23 23:06) 

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