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最終更新日:12/10/2011
les vendangeres [vignes 葡萄畑]
2009年の収穫は無事に終わりを告げつつあります。
すでに日本へも今年のヴィンテージ情報が届いていると思いますが
毎年収穫のお話をコチラでも更新しておりますと、完全に画像は似たり寄ったりになりつつあります(汗)
と云うわけで
今年は収穫隊のお話に寄ってみようと思います。
特にブルゴーニュ、シャンパーニュの収穫は(ボルドーもそうですが)
葡萄樹が低く、本当に骨が折れる仕事です。
アルザスは葡萄樹が高いのですが斜面がキツイのでこれまた腰に来ます。
ボージョレ地区とシャンパーニュは葡萄の収穫はゼッタイに手摘みでなければならないという法律があり
収穫隊の確保は醸造へも影響を及ぼすのでかなり必死です。
ブルゴーニュでも殆どが手摘みで行われていますが、たとえばマイナーな産地では思ったように収穫隊を確保できない為に、もしくはコストを抑えるために否応なく機械による手摘みを行う所もあります。
シャンパーニュでは、夏のヴァカンスの頃には収穫隊の手配が完了するようにかなり早い段階で募集をかけます。
小さな生産者の場合、それでも最低50人は確保しなければ最良のバランスの状態の葡萄を摘み終われないのでヘタをするとギリギリまで調整に追われます。
(ジプシーの多くはエペルネの大手~各生産者へ流れる傾向が強い為、オーブでジプシーのキャラバンを見かけることは稀ですが、治安の問題などもあってエペルネの人たちは北上してきたジプシーの収穫隊を快く思わない方たちも少なくありません。)
しかし、すべてのジプシーの素行が悪いとは一概には言えません。
彼らを収穫の間、敷地内に入れてキャラバンを受け入れるメゾンもあります。
(長年の付き合いで今に至った・・と聞きました。)
彼らは出来高(収穫量の場合もあるし、時間で決められている場合もあります)で給料が支払われますが
これも問題が無い訳ではなく
収穫量で決めると、何でもかんでも摘んでしまうし(腐敗果や未熟果も含む)
時間で決めると、作業が完全に疎かになりがちなキャラバンもあります。
あるメゾンは、キャラバンをグループ分けして収穫のカゴに名札を入れさせます。
収穫量、質を最終的にメゾン側の担当者がチェックしてその日の終わりに成績を発表する。
出来高はそこで決められると云うシステムです。
もちろん一番に輝いたチームはご褒美報酬もあるので皆真剣になります。
そうなると皆競って良い仕事をするようになるそうです。
オーブでは、体力のある学生のバイトもかなり重宝されます。
(確かに学生が多いと活気が違います)
むしろジプシーよりも季節労働者が多いかも知れません。
(かつてアルザスではジプシーではなくポーランドからの季節労働者が多かったのです。)
昨今の経済破綻の余波で今年はいつに無く多くの収穫隊希望者が多かったと聞きます。
収穫隊の報酬は様々ですが、毎年参加する経験豊富なヴァンダンジャー(収穫者)は単純なバイトとはいえない位のそれなりの報酬になるようです。
まぁだからジプシーは南から北上してこの時期に一年分の稼ぎをたたき出すのです。
私が立ち寄るメゾンやドメーヌではジプシーをあまり見かけることはありません。
たいてい熟練した収穫隊を毎年募っているようです。
一度この経験を共有すると、収穫が終わる頃には何となく仲間意識と云うか
同じ苦労と喜びを分かち合った戦友みたいな感じになる場合もあります。
(それはそのメゾンやドメーヌの収穫隊への対応にもよります。)
最初の3日間を乗り越えると、気持ちに余裕が出てきてお互い助け合う気持ちが前より大きく芽生えます。
特に初日はテンションは上がっているけど体がついて来なくなるものです。
夕方には這い蹲るようなガタガタな状態ですので、翌朝大丈夫なのかと思ってしまうほどです。
時には生産者に連れられて外国からの客人の振りをして、彼らのテンションを盛り上げる為に
ちょっと良いカメラ(いわゆる一つ眼です)で取材っぽく撮影をする事もまた単調な仕事の集中力を途切れさせず、かつ張り切ってもらえるスパイスになるらしいのです。
まぁ結果的に広報写真部隊へ配属された訳ですが、それでも現場の作業を手伝う時はちびデジカメに限ります。
一眼レフぶら下げて収穫なんぞできませんし、フツーに撮影していたにもかかわらず続けてお釈迦にした前科がありすぎでドキドキです。
特に農繁期や作業が多いときは私は壊します。(きっぱり)
ちびデジカメはその代わり機種別に数台を使います。
外で撮るもの、蔵で撮るもの、人を撮るものとそれぞれ色彩の仕上がりの相性があるようですので何となく感覚で使っています。
(機能に救われている典型的な例ですね~)
もちろん、ちびデジカメも既に5代目ですが、なにか・・・?
自分の頑張っている姿が、ちゃんと記録として記憶されるとなると彼らの表情も変わります。
不法労働者の場合は違うと思いますが、収穫隊は事前申請をして(生産者が)保険に入らねばならないのでフランスで滞在許可書が無い旅行者などが収穫を手伝う事は違法になり処罰の対象になります。
(これは自国の労働者を守る事を法律で徹底しているこの国ならではのシステムです。)
そしてコントローレは時々抜き打ちで収穫隊の人数に間違いが無いかパトロールにやって来ます。
この厳格さもハンパではありません。
さて、収穫隊の楽しみと言えば
やはり食べる事に絞られてきます。
次回は収穫隊のご飯事情についてレポートを報告したいと思います。
不安定更新中につき、
あまり楽しみにしないで下さいね~。
という事で、コメント欄は引き続き閉じております。
すんません。
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