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[ひらめき]最終更新日:12/10/2011

葡萄畑でワインを利く [vignes 葡萄畑]

ワインは不思議な縁と絶妙なタイミングを与えてくれる事があります。

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数年前に、偶然のご縁で知り合ったとある方とワインについてのあれこれをお話していた時の事、

「もしも興味があれば、是非、私の友人を訪ねて欲しい。
彼はかつて私と一緒にワインを造っていた戦友みたいな男で、日本でワインを造っているんだ。」

そう言われて、随分経ったのですが
突然、背中を押されるようにあらゆるタイミングが整い、約束を果たす瞬間がやってきたのです。

 

 IMGP9422.jpg 田園そして山ですね。

 

何故かローカルな旅でしたが、風情もあって
いつものワイン行脚や一人ツール・ド・フランスと違って、時計に急かされる事も無く
しかもフランス時間の仲間達と・・ですから更にゆるゆるした気楽な小旅行。
張り切って蔵元訪問をするというより、ふらりと蔵元にアペリティフに伺うような軽い感じです。

 

ガラガラのローカル線で、気分はサイドウェイ。
(ドンちゃん騒ぎはしませんが、優雅にこんなアペリティフまではお約束で・・・かりんとうのお土産つきです。
美味しくってスミマセン。)

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じゃ~ん
グラスもお約束。プラスティックなんてありえません。
ワイナリー訪問にグラス持参で飲みながら・・というのは通常どうかと思われますが、遠足なので。

(一応)フランス式は、必ずグラスと陶器のお皿持参で遠足がお約束です。
テーブルクロスをひかない食事をするなんて想像できない世界の彼らはピクニックも手間隙かけます。
(だからフランス人とピクニックに行くと仰々しい準備があり、
アペリティフをしてから昼食になるのですが、これがもっとも手軽なサンドイッチといえどもその場でバゲットをカットし、数種類のハムやチーズを切り分け、パテを塗ります。
当然デザートも完備です。)

 

 

 

それにしても、
コチラの斜面の凄さは噂に聞いていましたが、実際目の前にしてさらにビックリ。
久々にこんな凄い斜面を見て興奮しました。

 

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フランスではアルザスでも中々見られませんよ、このクラスは。

 

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なだらかな斜面ではなく、切り込まれたような急激な斜面
腰が恐ろしい事になりそうですし
うかうか目眩を起こしたらタイヘンな事になりそうです。

 

 

そうですね、以前に紹介したドイツのあの斜面を髣髴させます。

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時々死者も出る葡萄棚(もはや畑の域を超えている)です。

 

ちなみに私が見慣れているのは

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とか

 

 

せいぜい

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一生懸命探して

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     多分イチバン凄くても、 斜面はこの程度です。

 

 

ちょっとドキドキしましたが、この斜面に植えられている品種も北東フランスではなじみの薄い
ドイツ系のハイブリット品種や、(完全に勉強不足のせいで失念しまくりですが)
あまり聞き慣れ無い名前の葡萄を筆頭に
日本の酸性質の土壌に見合ったクローン選別されたワイン用葡萄たちのようでした。
育ててらっしゃる方々の如く、素直でたいへん生き生きした葡萄でしたよ。

 

IMGP9455.jpg 

この日の印象だけで断言する訳には行かないのは承知の上ですが
印象的には色付きや生理的熟成が少々遅い感じです。
ハイブリッドで色付きが(畑で)こんなに遅いとなると、やはり日本は冷夏なんですね。
白葡萄にしてもこの時期に現れているはずのそばかすがほとんどありませんでした。
(例えばフランスではまだ成熟してない時でも、もっと北のドイツの交配品種は既に色付きが済んでいたりします。)
もちろん育てる環境で成長が違うのは当たり前なので日本国内でも一概に言えませんし、私はこの辺りはシロウトなので分かりません。

ただし、お天気も続いているようなので、葉にはしっかりと糖分が蓄えられているはずなので
このまま晴れが続いて昼夜の寒暖の差が激しくなれば、素敵だと思います。
ちなみに、ボージョレ地区では前倒しで8月最終週にヌーヴォーの収穫予定が早まったそうです。

 

                                IMGP9457.jpg

                                   土が違うと面白さも倍増です。

 

 

この日は大変暑い日でしたが
見学者さんたち以外にも葡萄畑で夏季剪定をしている働く方々の姿を見かけると
あの激斜面でさえなければ、しばらく一緒に仕事がしたかったな・・と思います。
(かつてアルザスの急斜面で収穫中に酷い目にあったのでトラウマ。)
でもこのへばりつくような日本の湿気はちょっと・・・。

やっぱりセラーの酵母の香りを嗅ぎながら、色々見てみたいと言う気持ちの方が強まります。

そういう季節に来れたらいいなぁ。
(物理的にかなり難しいですが。)

 

IMGP9434.jpg 

 

蜩の音を聞きながら葡萄畑を目の前にするのは何年振りのことでしょう?
すごく和風でカンゲキです。

 

セミの声さえ北東では聞くことがないのですから
なんだか夏らしくて、しかも葡萄畑の中で、これは嬉しい。
でも暑苦しい。

 

IMGP9445.jpg 

そんな風情の中、オープンテラスで宴もたけなわです。

やはり泡モノ、いっておかねばなりますまい。
(コチラはアメリカから輸入したシャンパンセパージュの葡萄を仕込んだものです)

フルートグラスよりもチューリップグラスの方がよりワインっぽくていい感じでした。
そこはかとなく、和のテイストがあったりして興味深い味わいでした。
(付け合せのひじきとのマリアージュは印象的で素晴らしかったです。)

 

     IMGP9429.jpg

 

 

そういえばこの日は

こんな方がお見えでした。

 

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なかなか凄い偶然でしたが
慌しくお帰りになられた後は、総指揮官のブルースさんとしばしお話する時間がありました。
聞及んだとおりの魅力的な人柄で、私よりも日本語が流暢で素敵な方ですよ。

 

志の高い日本の若手の醸造家が活躍し、日本のワインのレベルの高さがやっと受け入れられはじめた昨今ですが、このブルースさんも日本と言う土地でワインと向き合い、高い志で働いている方です。
ご苦労も多かった事でしょう。

 

そんなこんなやり取りについては
また改めて色々なお話をする機会があればと思います。

ホント、色々教えていただきたいです。
って言ったら、
何を仰いますか、こちらこそ本場のシャンパンの話をあれこれ伺いたいですよ。
と流暢にご謙遜されました。

アルザスの方がいいかも知れない・・・・。

 

次回は一緒にオーブのシャンパンを飲んでください。

 

5700663.jpg

 

大変楽しい一日でした。
お世話になったみなさま、ありがとうございます。

 

(日本の夏休みの宿題風に)

と云うわけで、今回は何とかウマく更新できましたが
あまり余裕が無いので、また放置プレイになりそうです。
中々ご挨拶にも伺えませんが、お立ち寄り頂いてありがとうございます。

 

 

 


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