pigeage

前回の絵で反響のあった醸造の模様からお届けします。
 
ちょっとだけレアかも。

 

 
 

実は先日の画像の説明にちょっとミスがありました。

 
その画像はこれ、れっきとした醸造方法の一つなんですが、前回はコレ人間バトナージュと書いてしまいましたが

バトナージュは白ワインの醸造手法で、まぁ樽の中のワインと澱を棒で混ぜることを意味します。

ワインツウの方々、訂正します、ごめんなさい。

 

 

こちらは明らかに赤ワインの醸造なのでコレは本来

pigeage ピジャージュ　（櫂入れ）といいます。
ブルゴーニュ地方の手法で、醸造中の果汁の上を覆う果帽（果汁と一緒に漬け込まれている葡萄の皮の塊）を液中に突き崩す作業を意味します。

これで発酵を活性化させるのですが、ボルドー辺りになるとこれはルモンタージュという規模の大きな液循環の手法を指します。
（ちょっとマニアックなワインの醸造ネタですみません。
こんなの知らなくてもワインは美味しく飲めますのでさらっと流してくださいね。
これらの画像付詳細な解説をご希望の方はコメントくださればガッツリアップします。）

 

 
ちなみに櫂入れはこんな感じです。

 

グルグル

 
これはブルゴーニュ地方が主体ですが、小さなドメーヌのアルザスや、ローヌ辺りでも行われています。
流石にシャンパーニュでは（恐らく）やっていません。
 

 
果帽は思った以上に硬くなり、そのうち棒もなかなか突き通さなくなるくらいの大きな一つの塊になります。

 
コレはまだ発酵が始まりだして間が無い3日目位で温度も28度位です。

まだお兄さん一人でも大丈夫です。

 
 

 
とはいえ、私も挑戦しましたが想像以上にかな～り・・相当な体力が要ります。
体がバラバラになるかと思いました。
5分が限界です。
しかも混ざっていないし・・・。
多分発酵しているタンクの中の果汁よりも私の方が熱くなった気がします。

 

 


 
 
 
これは1日1回から数回行われます。
 
 
 
で、4日目を過ぎる辺りから果帽は強烈に硬い塊なるので、もう棒ではどうしようもありませんので
パンイチの男子が果帽の上に乗っかり（なんと乗ったくらいではバラバラになりません。）ゆっくりと果帽を液の中に下げます。
五右衛門風呂の床板を沈めるみたいな感じ？
（分かる人にしか分からない表現でスミマセン）

 
 
　←　果帽はこんな感じ。

 
 
実はこの数日後、このドメーヌでも2人の若者がパンイチでこのタンクの中に入ってワイン風呂なピジャージュを実践していますが
その写真のアップはカンベンして欲しいということで今回はありません。
が、
多分おっちゃんなら喜んで撮らせてくれる上に幾らでも掲載オッケーなので、
なんなら動画か何かで更新してもいいかも知れません。
見栄えは責任持ちませんけど・・・。（笑）

 

 

 

 
通常はちゃんとシャワーで清潔になって頂いてからジャブンと入ります。
その頃になるとタンク（若しくは樽）の中の温度は発酵しているので更に温度が上がっていて、何となく人肌レベルです。

上がりすぎると酵母が死んでしまうのでで注意が必要。
密閉していると開けた瞬間に湯気がはっきりと見られます。

 

 
 
 
 

誰ですか、ヴィゴさん所みたいに女性のピジャージュがいいって言ってるのは（笑）
 
 
 
 
 
 
★ところでメンテ後の初更新ですが、もう何が何やら・・。 落ち着くまで様子を見たほうがいいのかも。 とにかくレイアウトは総崩れです。トホホ 不具合がかなりあるようなのでまた落ち着くころに更新したいと思います。  
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

タグ：wine pigeage vinification

コメント 15

勉強になるなぁ。
バトナージュにピジャージュ。
こういう言葉を覚えておくとお酒がおいしく呑めるんですよねぇ。
ワタシは五右衛門風呂に入ってました。　【～～(´▽｀A)～～】 壁ﾆ触ｯﾁｬﾀﾞﾒ
by nico (2008-03-02 15:35) 

ジャブンと入って作業した後、体が葡萄色に染まって、
葡萄の匂いがしみこんでいるのかしら・・・。
おじちゃまが入っている動画も見てみたいかも♪
by Inatimy (2008-03-02 17:08) 

nice! が入ったぞにょろ（これだけで凄い）
コメントは入るか？
by pace (2008-03-02 17:16) 

くふふ、パンイチのおっちゃんのピジャージュ風呂は人肌・・・っと（笑）
ブルゴーニュのワインに「愛」を感じるのは、伊達じゃなかったのですねぇ♡
by てんとうむし (2008-03-02 18:28) 

やっと、ｎｉｃｅとコメントが入れられました。
いつになったらスムーズにいくんでしょうね？
先日、ワイン風呂に入りに行ったのを思い出しましたぁ～
by blume (2008-03-02 22:06) 

若いおにいちゃんの方がいいけど、おじさまの動画お待ちしています～
by miffy (2008-03-02 23:40) 

レイアウトを何も考えてないめぎです。
そうそう、この絵はなんだか衝撃的だった・・・
本物の写真もなかなか衝撃的ですね！
by めぎ (2008-03-03 07:17) 

こうやってぐるぐるやっているんですね＾＾

私もレイアウト総崩れ、コメントは表示されない
全部直しましたよ。
その後、改行できない、コメントは投稿できない
ナイスは押せない
まったく最悪のリニューアルです。

by ハイマン (2008-03-03 13:12) 

ワイン風呂みたい！
って思ったら、、、
これも醸造方法！？(ﾟ▽ﾟ*)
by たろう (2008-03-03 22:01) 

いくらシャワー浴びたって、にーちゃんはにーちゃんだし、おぢちゃんはおぢちゃん。
そんな動画見たくないわいな（苦笑）。

昔、本で初めてマセラシオン風景の写真を見た時はホント、衝撃的だったもん（笑）。


by yk2 (2008-03-03 22:50) 

でも、そんなとこないっすよぉ。私にくらべりゃあ、レイアウト綺麗にできてません？
いいなぁ～
by wino (2008-03-03 23:38) 

★みなさま
このように使い勝手が悪い中、ナイスにコメントを入れて頂き、本当にありがとうございます。
お返事コメントもコレで何回目？と云う感じで書き直しまくりです。

またしても一括コメントお返事で失礼致します(´-ω-｀)ノ

今回のピジャージュは「今でも若干行われている」古典的な手法ですが、
発酵樽に人間がジャブンとか、
特に「足で葡萄を潰す」というような太古の手法はほぼ絶滅しておりますので特殊な手法として捕らえて頂けると幸いです。
決してブルゴーニュの蔵元で誰もが行っている作業では決してありませんので(ノω=;)。。。
ただし人間ジャブンに関しては、緊張しつつ、ワイワイとお祭のような楽しさの中で作業が進められることが多いので見ているほうもハッピーな気分になります。
それがワインを飲む方たちにも伝わるともっといいですね。
ワインには造り手やその周りの携わった人間達の人柄が表れますから＾＾

by julliez (2008-03-04 05:20) 

めちゃめちゃめんどくさいですけど　リッチテキストじゃない方にして
手作業で改行したいところに<br>をいれると　なんとか改行はできるみたいです
うちもなんとか記事はアップできましたが　更新通知は働いてないみたいです（泣）
by mompeli (2008-03-04 07:42) 

ビジャージュ、なんかこれやると肌がきれいになりそうな気がするんですけどねぇ（＾＾）
肌が紫になるから女性がやりたがらないとか？
by シエル (2008-03-04 08:43) 

ご無沙汰しております。

一枚目は、若い女性の出汁もとっているんでしょうか。ちょっと出がらしっぽくも見えますが。。。
またまた、こちらでお勉強させていただきますね。

by Ikesan (2008-03-25 00:18)