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[ひらめき]最終更新日:12/10/2011

sideways [vins et arts 芸術と]

今更なんですが、結構好きなんです。
しかもコメディだから。
で、思わぬ時間の余裕が出来たので
久々にちょっとこれを見ながら、ワインをつまみ飲みしました。


フランスでこの映画を見た友人は意外に少なく
まぁ、フランスのワインラバーからしてみれば(フランスワイン党って意味です)
何でわざわざアメリカのワインロードムーヴィーを見なきゃいけないんだよ・・って感じでしょうか。

 

ひたすらマニアックなMONDVINO より遥かに内容は豊かでコメディとしてもツボを得た、
いい意味でも悪い意味でも、ワイン以外でも非常に面白い映画だと思います。
(映像もキレイですし
 

実際、主人公のおじさんが恋する女性と交わす会話のやり取りの中で、その女性のワインに対する深い思いが込められた台詞に非常に共鳴してしまうほどで、私にとっては彼女が主役のような存在。
(この映画では彼女だけがマトモとも取れますが)
映画の中にはワインと人間に対する愛情溢れるグッとくる言葉が一杯詰まっていると思います。

そして多分若い時に見ても、この映画の本当の良さは分かりにくいかも知れません。
そろそろ人生の先が見え始めた、ピークを迎え(すでに下り始めた?)限りなくネガティヴ思考の冴えないおじさんと、ノーテンキで果てしなく快楽主義者の親友が主人公なんですから、酸いも甘いも知っているある程度大人の方が見応えあるでしょう。

 

特に、印象に残るのは、おじさんの恋焦がれる女性が、
ワインの一生は人生に似ている。
と例えるシーンがあります。

 

「ワインは生き物。」

葡萄の成長に沿って1年を考えるようになった彼女は
太陽はどんな風に照り、雨はどうだったかとか
葡萄を摘んだ者達に思いを馳せます。

古いビンテージのワインなら
もうその人たちはこの世にいないかも知れない。

いつもワインの成長を願う彼女は
「今日開けるワインは、他の日に開けるのと違う味わいがするはずよ。」
といいます。

何故なら
どのワインもボトルの中で生き続けているから

それは日ごとに熟成をしより複雑になりやがてピークを迎える。


「あなたの61年もののように。
やがてピークを境に、ワインはゆっくり坂を下り始め(枯れ始め)る。
その味わいすらも、捨てがたいわ。」

 

(ワインラバーはこのシーンだけを心に留めて、他のすべてのつっ込み処は許してしまいましょう。)


 

 

そして主人公であるおじさんのワインオタクっぷりも愛らしい。
ワインツウを発揮するオジサンなんですが、恋する女性のワインに対する本気の知識の前では歯が立たない。
実は本質の捉え方が違っている事に気が付く。

彼はどちらかと云うとワインツウじゃなくて、ワインを気取っていて、単純に言えばワインにかぶれたオジサンに過ぎない。
好きだけれど心からワインを愛している所までは辿り着いていないんですね。
そこがこの映画に「ワイン」をもっとも期待した、彼よりワインを愛する人たちにナットクをしてもらえなかったのかも。

 

         
 

それにしても
ネガティヴで落ち込む事ばかりの冴えないおじさんが
親友とのワインロードで起る騒動(彼はひたすら巻き込まれているんですけど)で、少しづつ変わっていくんですね。

この映画はコメディなんです。
もうそこら中に笑いが満載です。
つっ込みどころがどうあっても許せる、憎みきれないキャラなおじさんたちと、それを彩る女性二人。


ところで、この主人公はピノ・ノワールというブルゴーニュの高級品種の黒葡萄にかなり執着がある設定なのに、
特別の日の秘蔵ワインがボルドーの Ch Cheval Blanc 1961
シュバル・ブランってサンテミリオンで、しかもカベルネフランとメルローじゃん!
って、誰しも、ここぞとつっ込みたくなりますがそこはご愛嬌。

 

サンテミリオングランクリュ 特別1級 A クラス 格付
シュバルブランとは「白い馬」を意味し、ブルボン朝の創始者アンリ四世が、この辺りの宿場にへ白い馬に乗ってやってきて一泊したことから、この名前がついたといわれています。
ボルドー右岸のサンテミリオン地区で圧倒的に存在感のあるワインを安定した品質で格付けでも揺るがぬトップを誇り続けています。
このワインの特筆するべき特徴は葡萄の比率。
通常メルロー主体のサンテミリオンですが、ココはカベルネ・フランの比率が圧倒的に多いのです。(毎年%比率は変わりますが7割位はフラン)


サンテミリオン・グラン・クリュ
10年ごとに厳しく判定される、いわゆる左岸のサンテミリオン特別区画で頂点の「1級グランクリュ A クラス」。
このAクラス格付け認定はオーゾンヌとシュヴァルブランの二つだけ。
1級B クラスは昨年見直しが行われて格上げ格下げで今もかなりすったもんだしていますが大体10とか11シャトーで収まっているはず。
そしてこの下に50以上のグラン・クリュの格付ワインがあるわけです。
(メドックはもとよりブルゴーニュのグランクリュとは大違いですね。)

 

このおじさんはメルローが大っ嫌い!
メルローなんて死んでも飲まない!って子供の様に駄々を捏ねる所にお腹がよじれます。

 

それで失意のどん底で、このおじさんご自慢のシュヴァルブラン61年を自棄飲みするシーンは賛否が分かれるところですが
私はこれを「ワインツウ気取りでも所詮この辺がアメリカンなんだよね・・」とバカにする気は起りません。
むしろ、非常にエスプリの効いたシーンではないかと思います。

  こんな感じで自棄酒に非難轟々

一番大切な人と大切な記念日に開けるはずだったおじさん自身の生まれ年のワインを、ジャンクフードと一緒に紙コップにこっそり(しかもジャバジャバ)注いでハンバーガーとオニオンリングでがぶ飲みする。
正統派のワインラバーにはかなりショッキングなシーンでしょう。
おばあちゃんから譲られた着物を全自動洗濯機で漂白しながら洗うような感じでしょうか。

(それで、このおじさんの秘蔵コレクションがシュヴァルブランってところがつっ込みどころなんです。)
彼はワインツウじゃないって事がよく指摘されましたが、
結婚記念日を祝う為のワインだって言ってた所を深く察すると
実は別れた奥さんが好きな品種のワインだったのかもしれませんね。
だからメルローが嫌いなおじさんに取っては未練たっぷりの彼女に対する想いと重なる。
シュヴァルブランとの決別(抜栓)は彼女に対する思いの断ち切り方と見るとどうでしょう。
でも、やっぱりワイン好きには「許せない行為」であると言われ続けるでしょうけど。



シュヴァルブランの畑の眺めなり 

 

おじさんに取って全ての希望の扉が閉ざされ失望のどん底に陥り、
彼のワイン仲間に対してのご自慢ネタである、”$1000 は下らない”シュヴァルを一心不乱にハンバーガーで流し込むシーンは、彼の欺瞞や見栄、それまで過去や人や物事の何もかもに執着、固執し続けた今までの自分自身との決別のように取れるのではないかな・・・とも思うわけです。

彼の心境は、もう気取って誰かと飲める気分じゃなかったはずですし、かといって潔く捨てたり、誰かにあげるまでの勇気は無い。
なのに瓶を見ればワインに罪はなくても忌々しい気分に滅入る。
過去に縛られて新しい一歩を踏み出せない気分になるのでしょう。
本当に捨てたいのはワインじゃなくて自分自身の執着心かも知れません。


そう考えると彼の奇行はとってもユニークでコメディとしても、また人間的にもナットクできます。

 


「オーゾンヌ」の眺めなり

 

フランス文化にも例えられる高級ワインをアメリカ文化を代表するジャンクフードで、
喧騒なバーガーショップというシチュエーションでひたすら流し込む。

非難轟々でしたが、単純に解釈するより奥が深いかも。
シュヴァルブランからもクレームが付いたりしなかった?だろうし
これが単純に5大シャトーやDRC じゃ無い所がミソ。




この吹っ切れがラストシーンの新しい希望の予感を持たせた終わり方に、印象が明るくなるアクセントのような気がします。

 

 

それにしても、カリフォルニアのワインはハイライナーとキスラー以外、サッパリ
折角ですから映画に登場したワインにも寄り道しておきましょうか。
(私の知っている範囲のものだけですが)

 

最初のワインにはスパークリングが登場。
彼等はシャンペ~ンと言っていますが、アメリカのバイロン社がかつて生産していたスパークリングワイン(ピノ100%)です。
しきりに主人公が「レアもの(1992ヴィンテージ)」と強調していますが、その通りで、今は生産されていないようですね。

 

 主人公達のお気に入りのピノノワール
HIGHLINER (Santa Barbara)

サンタバーバラのピノらしさを求めて、風味、味わい共に、果実からの要素がはっきり出してブドウがワインへと自然に変わる過程を大切にしたワインを目指しているようです。
いかにも派手なピノと云う感じではなくちょっと大人のカリフォルニアでしょうか。
葡萄にもこだわりがあり、使用するクローンはブルゴーニュのグランクリュ(どこなんだろう)と同じものを使用しているそうです。
ピノ・ノワールでいてフルボディな分かりやすいハイクラスなカリフォルニアのピノ。

 

 KISTLER (Sonoma)

カリフォルニアのモンラッシェと謳われるキスラーのシャルドネ
映画で出されたのは赤ワインの方だったと思いますが、ここの一押は白。
お値段も素晴らしいですが、もはやフランスのシャルドネを目指しているどころか、それ以上かも知れません。
言わずと知れた素晴らしくレベルの高いワインを造るワイナリーで有名ですね。


 Andrew MURRAY
アンドリュー・マーレーのシラー

ここはシラーズじゃなくてシラー。
アメリカのナパヴァレーは近年、再調査してみると実はボルドー(カベルネ)よりもローヌ的でシラーの栽培により向いている天候区分地帯なんだそうです。
道理でシラーの方がポテンシャルが高い評価が多いはず。


主人公の恋する女性がワインにハマったきっかけになった
イタリアの星、SASSICAIA サッシカイア

←DOC 認定以前なので生産者のお名前だけ     

 ←94 年から認定後は単独DOCをデカデカと表記しています。


貴族のワイン革命、スーパータスカンの第1号と言われますね。
今ではDOC 格付けで単独のボルゲリ・サッシカイアと名乗れるまでになった下克上ワインです。
こんな感じでフレキシブルにどんどんワイン法を改正しちゃうイタリアの大らかさは素敵ですが、ソムリエ泣かせであるとも言えましょう。
今日も新しい、DOC DOCG が現れ続けて覚える方はとんでもない事になっているような気がします。
60年前に、とにかくフランスワインが好きだったワイナリーの持ち主がとうとうカベルネソーヴィニオンとフランに植え替えちゃったのが事の始まり。
こういう発想こそイタリア人らしくて好感が持てます
トスカーナ(イタリア)の土着品種ではない、まさにフランス技仕込みのフランス風ワインは当初、今では考えられない批判の嵐が吹き荒れました。
90年からワインのスタイルがガラリと変わりましたが、これも潔くフレキシブルに時代の流れに機嫌よく乗るイタリアのラテン気質の表れと取る方も多いでしょう。
(好き嫌いや評価は真っ二つに分かれているようです)

映画の女性がハマったのは
「サッシカイアの1988年」
確かにこれでワインが好きにならない訳がないでしょう。
そのあたりのサッシカイアは物凄く勢いがあって、魅力的。
同じ葡萄品種でもフランスのワインには探せない、何と云うか、非常にモダンな風味があったワインです。
それでいて行き過ぎない、絶妙なバランスの良さがありました。
もし90年代以降のヴィンテージを飲んでいたら彼女の人生は果たしてあのように変わったのかどうかは、想像力が掻きたてられます。

 

Dominique LAURENT POMMARD 1er cru Les Chaponnieres
ポマール1級 (ドミニク・ロラン)
パワフル系ピノ・ノワールの先駆者、80年代に彗星のように登場してたちまちブルゴーニュのスター醸造家に輝いた元パティシエの巨漢なムッシュが造ったポマール。
(映画では写真と違う畑のシャポニエールがサーヴされていました。)
新樽率200%という肩書きは彼が最初に付けられたのですが、独特の新しい醸造スタイルで(発酵と熟成をそれぞれ新樽で行うのでそう呼ばれた)ボルドーではミシェル・ロランがポムロールで大活躍させた手法です。
今では多くの醸造家が新樽発酵を行っていますが、当時は衝撃的なテクニックでした。
お陰で高級ワインが熟成するまで何年も待たずとも比較的若いうちから楽しむ事が可能になりました。
ここ最近、パンチに溢れたワイン作風を一新して穏やかで滋味溢れるワイン造りにスイッチしたようです。

 

そして泣く子も黙る、DRC RICHEBOURG ロマネコンティ社のリシュブールや、カリフォルニア(ロバート・モンダヴィ)とボルドー(Ch ムートン)のハーモニーを謳い文句にしたオーパス・ワンなんかが出てきて豪華な花を添えます。
ラ・ターシュやロマネ・サン・ヴィヴァンじゃなくてリシュブールなところがアメリカ的(?)
(でもこれだけは開けちゃダメって言われていましたね。)

  ←80年代はまだマダム・ルロワがいましたね

 ←その後すったもんだがあってルロワマークは消えました。

こういうワインに私なんぞが説明の必要もないかと思われますが、
ヴォーヌ・ロマネのしなる様な力強さ(フィネスなんか)が顕著に現れるワインだと思います。
DRC の中でもとても男性的な色気のあるワインではないでしょうか。
形状記憶装置でもはめ込まれているかのようにDRC のワインはワイン自身がどれも常に完璧な立体形(球体のような)を保とうとする印象があります。
実際、このクラスの「魔物」に出逢ってしまうと、人生取り返しが付かなくなります。
ブルゴーニュの超ど級のピノ・ノワールが持つ「人の叡智を超えた凄み」に魅せられたら、もうワインの迷宮から出ることは出来ません。
(このクラスのコメントは殺気を感じるのでこの辺で止めておきます^^;)

 

 

 こうしてワインを振り返ると
味わいの示すラインがしっかり出ていますね。
(作者かコーディネーターの)好みがはっきり出ていると言えましょう。

 

 

 

よく、ワインと人間は似ている・・・と表現されますが、

 

似ているのではなくて、そのものだと思います。

 

だって人間が育てて造ったものですからね。
そういう成長を遂げるのは自然な事ではないでしょうか。

 



そうそう、この映画はアメリカ作品なので当然英語なんですけど
葡萄品種やワインの名前も当然英語読み。

したがって
Bourgogne はバーガンディになり、

Richebourg は リシュブール リシュボーグ

Cheval Blanc は シュヴァルブラン シェヴァルブランク

Cabernet Franc カベルネ・フラン キャベーネ(ット)・フランク

Sauvignon Blanc ソーヴィニョンブラン ソーヴィグノン・ブランク

・・・・セミヨンはセミロンになるのかしら?

こういう違いは面白いですね。



 

 

サイドウェイ〈特別編〉

サイドウェイ〈特別編〉

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/01/13
  • メディア: DVD

 

 ※ ワイン(ツウ)のリアルを伝える映画としてはおススメできませんが
(ワイナリーや葡萄園の映像は見る価値があります。)
ある時、ワインに寄り道したオジサンがどんどんハマっていって、
ワインを巡って人生が色々変わっていく様子として見ると面白いのかも。


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ISO

おはようございます♪

キスラーのソノマは、昨年、サンフランシスコの中華料理屋で某kobaさま(笑)と頂きました。お店価格で、なんと$90くらい。地のものだから安いのかな?

あ~サッシカイアは昨年の忘年会で飲みましたぞ!
しかし、その前に泡を3本ほど空けているので、ありがたみ考えずにクイクイといっちゃいました(笑)

ポマールが美味しそう♪
by ISO (2007-03-26 07:51) 

crow

サイドウェイ見てなかったんですが、素晴らしいコメントで見たくなってきました。
シュバルブランを自棄呑みする話、涙なしでは見られないシーンのように感じますが、そのような使い方(?)は非難される事があるんでしょうか?
ワインの歴史や文化の中心にいる人たちと、ワインを「飲み物」として捉える人との差なのでしょうか・・・
by crow (2007-03-26 10:27) 

toraneko-tora

長いことご無沙汰しました スペインの旅からは16日に帰国したのですが、その後風邪を引いてしまって、やっと今日の再開となりました また、よろしくお願いします
私も、またワインのことをはじめ、いろいろと勉強させていただきます
by toraneko-tora (2007-03-26 11:01) 

koba-sf

その節は『MAXIVINの屈辱』にご同席賜り、ありがとうございました。あのショックのあまり、さっき入荷ほやほやのドンメルチョ’04をお一人様購入制限いっぱい(とはいえ、たった3本)注文してきました。いずれ雪辱戦にもご光臨賜りたく。

さて、Sidewayなんですが・・・この映画についてのご意見をケーキブレッドセラーズのJack CakebreadさんとブロマンセラーズのBob Bromanさんに伺ったことがあるんです。結果的に『ナパではSEIDEWAYは禁句』という感触を得ました。どっちのVintnerさんもこの映画の話になると暗~い表情になって、「あの映画はワインのことを正しく伝えてくれていないと思う・・・」と、今までの饒舌さが消えうせてしまうのです。

で、アメリカ読みの件。個人的な見解は「慣れれば美味しいくさやの干物」です。だって周りがみんなそうやって発音してて、酒屋で同じように言わないと正しいブツが入手できないんだもん。仕方ないッす。
そういえば、近所の酒屋でシャンペーンのGrower Manufacturer(英語ではRMはこうなります(爆))を呼んでテイスティング大会やった時、メゾンと製品名を正統な発音していたら酒屋のスタッフや他の客に「フランス語が凄く上手ですね!」と誉められました。でも実態は全般お会いしたようにダメダメです。
今日も件の酒屋でバーガンディーのローズ・クレマントと、ボリンジャーやフィリップ・ゴネットを買ってきました。・・・ああ、もうダメになりそう。
by koba-sf (2007-03-26 11:48) 

miumiu

Sidewayは六本木のヴァージンシネマで見たような。。。
昼間っから最前列にシャンパン持ち込んでるカップルがいたような。。。。

シュバル・ブランの謎。ナルホド、そう思って見るとまた違った見方が出来ますね。
もう一回DVD借りて見ようかな。
by miumiu (2007-03-26 13:44) 

julliez

★ISO sama
まいどです♪
キスラー、初めて飲んだとき、衝撃が走りました。
でも高~い。(涙)
今は諭吉クラスになっちゃったでしょうね?

★crow sama
まぁ意見は色々あるようですが、私は楽しく拝見しましたよ。
フランス人がこのテーマで作ったらもうちょっと暗くなりそうですし、コメディとしてみれば上出来だと・・・。

★koba sama
先日は楽しい宴をありがとうございました♪
リヴェンジに燃えるkoba samaのお姿が浮かびまする。

成程、ワイナリー関係では禁句モードなのですね。
ワイン道を精進する方々にとっては面白半分(中途半端)なワイン節が満載のあの映画はちょっといただけないんだよ・・・ですね。

フランスで例えたら、まるでMondvino の話で鼻を膨らませて息巻くメドック(ボルドー)の小規模生産者を髣髴させます。
確かに知らない人たちがこれを見てワインってそんなものなんだとは思われたくは無いでしょう(涙)

英語読みは、私たちの間でブームなんですよ、koba sama
(ただし限りなく小さなコミュニティと申さねばなりませぬ)
Reimsでバリバリのキャリア組は全ての発音を英語読みに変換して話します。
だからランスじゃなくてレイムス。
これに慣れると暗号みたいで楽しいです。
そういえば、彼等(仏人)は敢えてピンク・シャンペーンと言うのが大好きみたいですが、ローズクレマントのように、ローズシャンペーンとは言わないのでしょうか?

今日からRM はGM(ジェネラルモータースではない方)と強気で言ってみます。うふふ。


★miumiu sama
シャンパン持込って、かなり本気ですね~。
主人公のお友達かも知れませんね。^^
久々に見るとまた笑わせてもらいましたよ。
by julliez (2007-03-26 15:09) 

シェリー

こんにちは~私もサイドウェイは映画みてDVDも買いました(笑)
主人公と同じかわからないけど私も感情移入で飲むことが多いので・・・ワインやシャンパンと思い出がセットになってることが多く。。。今はまだ辛くて飲めない銘柄もあれば、そろそろ久しぶりに飲んでみたいな~と懐かしく思い出すものも実はあったりします
誰と飲むかにこだわって、飲む時期を逃してしまって可哀想なこもいました・・・
私もワインラバーにはなれない人かもしれないですが・・・(><)
>本当に捨てたいのはワインじゃなくて自分自身の執着心かも知れません。
この言葉に共感でした~私もそう感じてました♪
by シェリー (2007-03-26 18:06) 

Wino

CF嫌いで、PN好きなこのおじさん。。
シュバルブランの謎は私も気になっていることでした!

CFは本当の自分で、PNはなりたい自分で。。。
この主人公、ぶどうに自己投影しているのかな~なんて思ったりしました。
だから、特別の日のワイン、取って置きのワインは本当の、最高の自分?
PNにはなれないけど、シュバルブラン。。。なんて思いました。。
by Wino (2007-03-26 23:55) 

julliez

★シェリーさま
ワインはきっとこう言ってるでしょう。
「私を開けるその瞬間が特別な日になるのよ。」
自分の都合に執着するといたづらにタイミングが去っていきます。

けれど、ワインを待たせてしまって、出会う瞬間のズレがあって手遅れだったとしてもいいじゃないですか。
それすらも捨てがたい出会いの一つと思えば楽しいかも♪


★wino sama
実は私、このおじさんが本当はシュヴァルのセパージュを知っていたのかもつっ込みたかった一人なんです。うふふふ。
by julliez (2007-03-27 00:40) 

delphy

余裕が出てきて何よりです。
これで更新も頻繁になりそうですね・・・って、プレッシャー?(笑)

ワインは、ワインとしてではなく葡萄として生まれてき、
人間も人間としては生まれてこない。
葡萄が現代ワインになるためには、人の手が必要。
人間も、人に育てられてこそ人になる。
ワインは生きているからこそ、人生と例えられるのでしょうね。

そんなワインを、開けて呑む(死に価する)行為を、
私はずいぶんしていますが、永遠の死を与えるのではなくて、
心の中で、永遠の命を与えられるような呑みかたをしなければと、
改めて思いました。
コメディーから学ぶ事もある・・・ のね(笑)
by delphy (2007-03-27 00:43) 

julliez

★tora sama
ご無沙汰でした♪
(ごめんなさい、レスがずれました)
お元気で何よりでございます~。
遠征は如何だったのでしょう。
また伺いますね!


★delphy sama
余裕って・・・・・・^^;
もうこんな生活イヤだ~。
今すぐフランスまで宅急便で送って欲しい位です。

ちなみに、ワインを抜栓して飲む行為は決してワインの死じゃないと言われますよ。
だって「ワインは貴方の血となり肉となる・・・。」という
宗教的意味も含めて、コレ、ワイン文化の人達の考え方の根本ですよん♪
delphy さんが生き続ける限り、飲んだワインにも死は訪れないから大丈夫。
by julliez (2007-03-27 02:50) 

TaekoLovesParis

私もこの映画、見たんだけど、その頃はまだワインの知識がなかったから、
julliezさんの解説読んでいたら、もう一度、じっくり見たいと切に思いました。
有名じゃない俳優2人だから、あんまりたいしたことないのかなぁと思ったら、
2人のかけあいがおもしろくて引き込まれました。
向こうに広々としたワイナリーが見えるカウンターで2人が飲みながら、語りあう場面、浮かんできました。
彼女のせりふがポイントだったんですね。。。次回はちゃんとチェック!
サッシカイアって、yk2さんがブログでとりあげていらしたぶんですね。
by TaekoLovesParis (2007-03-27 09:45) 

julliez

taeko sama
ワインの知識がありすぎたら、ある意味面白くない映画に感じられる方も多いようですが、コメディを彩るワインたちは興味深い物も多いです。
あれ、キャストにジョージ・クルーニーを!って話もあったそうですよ。
そうなると、また違った映画になっていたのでしょうね。
by julliez (2007-03-28 13:56) 

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