Cochonnet à côté de la boule

ぐうたら更新にたくさん御出で戴きましてありがとうございます。

晴耕雨読な状態で（←謎）更新を続けてみたいと思います。

 

私の大好物は葡萄観察だけではありません。
人間観察は国境を越えてなおさら興味深いもので
一人の時間が出来るとテレビやネットを見るより人間観察に出歩く方が好きです。

ささやかな日々の出来事の中に人間ネタが万華鏡のように繰り広がります。

 

 

なかでもシャラントのとある広場はペタンキストの聖地の如く
雨の日も風の日も人が途絶える事がありませんので私の大好きな場所のひとつなのです。

 

朝から晩まで
男女年齢を問わずとにかく盛り上がっているのですが
単純な構図ですが奥が深いゲーム。

 

 微妙なやり取りは人間性を垣間見せたりして、ベンチに座って本を読むよりも
喜怒哀楽が詰まった彼らのやりとりが、真面目なほどにコメディに見えてくるのです。

鳥のさえずりのようにおしゃべりが続いたり
メルル顔負けの美しい口笛を吹きながら
駆け引きを続ける少年に戻ったオジサンたちは東洋の老人の枯れ方とは違う事を実感。

 

 

そしていつの間にか
当たり前に、昔からそこに居たみたいに混ざるのは私の特技の一つかも・・。

・・・・・
と云うのは奢り高ぶったウソで、実際は彼らがみんな寛容だからなのですが・・。

 

 

今となっては誰も私に気兼ねせず、チョロチョロと写真を撮ろうが質問しようが
仲間同様に扱ってくれますし気が付けば当たり前にゲームに勤しみます。

 

 

そう、
寒かろうが暑かろうが
これだけは止められない娯楽・・・・・。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

フランス人は野球のルールは知らないけれど
ペタンクは誰にも負けない情熱で続けます。

どんな天気でもペタンクに夢中。
必ず誰かがここに居ます。

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

 

 

やっぱりフランスだな～と感じるのは
なんといっても食事時の事情。

彼らはサンドイッチ（お弁当）持参でこの広場に集まる事などありません。
必ず1時間か2時間は家に帰ってお昼を楽しみます。
（たとえ遠出してピクニックだって半端はしません。
田舎でもトラディショナルでは紙のお皿もプラスチックのコップも決して登場しません。
テーブルクロス持参でという仰々しさ････これはマタ今度・・・。）
遠方から来たペタンキストも、仲間のおうちでお昼を共にします。

 

 

　　　　　　　　　　　　

 

彼らはゆっくりとお昼の時間をワイワイ楽しんでから、
再びペタンク広場に戻ってきてさっきのゲームの続きをします。

 

 

 

　愛車で乗りつけるオジサンも多いんです。

 

立ちコギで、かなり遠くからやって来ているおじさんは風邪一つ引かないけど
若干花粉症で困っています。
（コート・デ・バールは秋の花粉症の方が結構ひどいんですけどね・・・）

 

　今日はうちにアペリティフに来ないか？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　うまいピノーがあるんだよ。

 悪くないねぇ、じゃ、わしの造った自慢のロゼも是非とも持っていくよ。　
　　　　　　（だってピノーのロゼの方が甘いんだもん♪）

　俺はピノーよりコニャックのシュエップス割がいいなぁ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（あ、ミカドも用意してね）

 

＊ミカド＝ポッキー（フランスでの名称。）
＊ピノー＝ピノー・デ・シャラント・・・シャラント産の甘味果実酒。お約束の食前酒です。（コニャックを利用するので贅沢フレーバー♪）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

 

日常のひとコマってさり気なくて
でもドラマがイッパイ。

 

 

じゃオジサンたち、またね。


次回の更新まで、ごきげんよう～。