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最終更新日:12/10/2011
Vignoble côte des bar [vignes 葡萄畑]
今日は収穫中の畑よりお届けします。
オーブで月曜から始まった収穫はピノノワールからです。
(生産者によってはシャルドネから始めますがそれぞれのフィロソフィーとか、葡萄の熟成状況、生産する品種によっても変わります。)
9月に入って夏が戻り、収穫を始めてからも非常に素晴らしい天候に恵まれています。
今日は外気温は30度は超えたかも知れません。
でも乾燥しているので感じる暑さが日本のそれとは全く違います。
こんな昼のシャンパンもさぞ美味しいのでしょうが、
今はそれどころではありません。
(セラーチーフと、指揮官である造り手はお昼ご飯を食べる暇もありません
日本で言うところの飯を噛み噛み、こちらではバゲットサンドと一緒に飛び回っています。)
そして今日のお天気の下では
畑で収穫隊はパンイチの男子や上半身ビキニなマダムが現れるほどでした。
北東フランスでアルザスと一部のブルゴーニュ(オート・コートと呼ばれるアペラシオン)を除いて、葡萄樹は低く、果実は更に低い所に実をつけるので収穫は重労働です。
ガタイの大きな人たちは殆ど地面に座った状態で葡萄を摘みます。
で、雨が降ったらそれはもう悲惨な状況での収穫となります。
粘土質土壌の場合、靴についた泥が歩く度に何層にもくっついて急斜面での足取りは更に重くなり、地面に吸い付くわ、雨に濡れるわ、体中泥まみれで葡萄の糖度で手はべたべたで鋏は持ち辛い、怪我が最も起こりやすい状況、おまけに場合によっては生産者はピリピリする、人生でこれほど鬱陶しい状況はそうないのではと思えるくらい感じの悪い状況が重なるわけです。
と、書いていたらどうやらメテオは今夜から雨が降ると言っているではありませんか。
はー。
気を取り直して、今日の愉快な収穫の話に戻りましょう。
収穫用のバケツはどこも同じなのですが、収穫の方法はそれぞれの地域で特色があります。
シャンパーニュでは一斉に収穫隊はそれぞれのレーンで収穫し、大きな箱に各自で運びます。
ブルゴーニュのようにガタイの大きな人が収穫隊の葡萄を集めて回るようなスタイルは取りません。
ちなみに、
シャンパーニュでは収穫は絶対に手摘みである事と法律で定められています。
何をするにも人の手間がかかる、つまりお金がかかるって事でもあります。
シャンパンは伊達に高い訳ではありません。
シャンパン地方のシャンパンを名乗るワインを造ると言う事に於いて、
沢山の決まり事があり、またコントローレの厳しい監督の下に彼らはそれを厳守し、あるいはそれ以上にこだわりを持って葡萄を栽培し、醸造するわけです。
この時期の晴れの景色は特別な気分になります。
普段は誰も居ない葡萄畑に多くの車、トラックがあちこちに出現し、時折立ち上がる人の様子が見え隠れする、
まさにこれがフランスの9月の景色なのです。
車で移動していても見られますが
Ter などで移動すると、特にローカル線ではこのような景色が車窓から飛び込んで来るのです。
葡萄畑と刈り取りの終えられた麦畑の
時には、ハッとするほど美しいコントラストが圧倒的な広大さの中に広がります。
ブルゴーニュの黄金丘の威厳を称えた美しさもさることながら
私は
シャンパーニュの、まさに圧巻・・・・・としか言えないようなスケールの景色に魅力を感じずにはいられません。
この後、葡萄がどうなるのか続きます
お天気が気になるところですがそれもまた続きという事で・・。
お楽しみに・・・。
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くわしい収穫物語、写真つきなのでようすが手に取るようにわかります。
興味をもって読ませていただきました。
ぶどう畑と収穫後の小麦畑のコントラスト、ゆるやかな丘陵を車が行く。
絵のようなこういう景色、私も堪能してみたいです。
ブルゴーニュの収穫は地べたに座ってと大変なんですね。腰が大切。
julliezさんもおからだに気をつけて、忙しい時期をのりきってくださいね。
(yk2さんのところでの、アメリカのシャンパン事情へのコメント、楽しく
読ませていただきました。納得でした。)
by TaekoLovesParis (2006-09-14 07:50)
葡萄樹が低いのにビックリしました。
手摘みである事、その他の決まり事。 いや~大変ですね。
景色が、日本のそれとは違いますね。 美しいですよ。
大変だと思いますが、頑張ってください。
by (2006-09-14 10:06)
私も葡萄がそんなに低いなんて驚きました。
シャンパンの決まりごとは、多少聞き学問でしたが
こういう実際のレポートのような記事を拝見すると本当に頭が下がります。
私もいつかシャンパーニュに行ってみたいです。
もっともっと沢山の人に、素敵なシャンパンを愉しんでもらいたいな~
収穫頑張ってください。続き楽しみにしてます
by シェリー (2006-09-14 13:39)
畑仕事は何処も大変ですね。
実家のトマトハウスの中を思い出しています。一番低い所の収穫は大変なんですよね~。
今日は雨のなか、ドロドロになって収穫でしょうか???
ご苦労さまです!
by miumiu (2006-09-14 15:39)
汗びっしょりの収穫作業みたいですね。
昔からの9月の風景が、ここにはあるのですね。
日本に、そんな広大な風景、ないだろうなぁ〜
思いっきり満喫してくださいね・・・
ぢゃなくて、この時期は、「馬車馬のように、はたらけ〜」かな(笑)
by delphy (2006-09-14 18:22)
葡萄にまつわる人間の営み、汗、その土地の風や土、雨の匂いまでが、ほわんと文面と写真から薫ってくるようです。こんな現場に立ち会ってしまうとそれはもういとおしくて、ワインがただの飲み物とは思えなくなってしまうのでしょうね。収穫期のシャンパーニュ、憧れちゃいます。
by yk2 (2006-09-14 22:57)
みなさま、ご訪問ありがとうございます。
taeko sama
葡萄の木がなぜ低く剪定されているかというと、ちゃんと理由があるのですがそれはcdmさんにお任せしましょう。(笑)
シンナツさま
この辺りブルゴーニュ、シャンパーニュは本当に低い木が多いです。
中にはアルザスやコニャックのように高くしている所もあるのですが全ては太陽と微気候に由来します。より光を求めるか、より温度を求めるかに違いがあるようです。
シェリーさま
葡萄のときから、シャンパンではシャンパンを目指した葡萄。ブルゴーニュでは王道のワインを目指した葡萄として育てられます。
同じ品種が方やスティルワイン、方や発泡ワインとして変身するさまは不思議な気がします。
miumiu sama
収穫自体はとても単調な作業ですが、単調なゆえにとてもしんどくなります。
それで収穫隊はいつもユーモアを忘れないようです。
そこに笑いがないと殺伐さしかないかも?
delphy sama
晴れの日は汗はかくんですが、乾燥しているので日本の汗びっしょりとは少し違います。だから気をつけないとカラカラになっています(笑)
満喫感は後から感じると思います・・・多分。
YK2さま
葡萄はワインになっても生き続けています。
こちらにいると、葡萄からワインへ生まれ変わり時間の旅をする飲み物になると言う言葉がしみこむように納得できます。
丸い葡萄がたわわにあるだけで幸せな気分になります。
by julliez (2006-09-17 03:32)