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最終更新日:12/10/2011
feuillaison [vignes 葡萄畑]
一気に春めいた所為で、平年より15日も早い萌芽がみられる葡萄畑。
フランスの田舎にも色が戻ってきました。
4月は日本で言うところの三寒四温みたいな感じなのですが、
今年は冬が長かった分、春が早くやってきたようです。
天気がいいと、23度くらいまで一気に気温が上がりますが
朝の気温差が15度くらいもあるので体調管理が大変です。
温かいのは人間にとっては喜ばしい限りなのですが
発芽が早いということは、この時期に気温差によって霜が降りることが最も心配のタネになります。
霜にやられてしまうと、それで今年の葡萄はおしまいになってしまいます。
気温の下った曇りの日の夕方から晴れ渡りだすとキケンです。
今、フランスの夕暮れは8時半を回りますので、気温が上がらないまま緩衝材になる雲が無くなると
明け方の冷え込みは、0度近くになる日もありますので、そうなると霜があっというまに降りて若芽を台無しにしてしまうのです。
葡萄の成長は始まると、それは物凄い樹勢で伸びていきます。
大地と連動して、春と一緒に緑の新芽が飛び出しているような勢いを感じます。
そして、毎年ながらその生まれたての新芽の愛らしさはひとしおなのです。
ちょっと成長早すぎますね。
花帽まで見えています。
そんな畑のそばで最初に華やかになるのは菜の花畑です。
今の時期は、菜の花の香りであたりは蔓延しています。
景色も圧巻ですが、まるごとアロマテラピーの世界です。
緑と黄色のコントラストに時折ピンクのアーモンドの花がアクセントを添えて
春の贈り物のように風にそよいでいます。
これを見ているだけで
なんだか生きていて幸せだとつくづく感じるのです。
自然の営みは当たり前のように毎年巡ってきますが
小さな奇跡の積み重ねのように感じるようになって来ました。
当たり前のことなど本当は何も無くて
物凄く幸せなことなのではないかと。
凍えるような冬を乗り越えて、大地に飛び出してきた生命に力を貰います。
毎年同じ事を思うのですが
やはり、葡萄は何かしら特殊な存在で、生きる力を考えさせられます。
植物は手をかけるほどに、応えてくれるといいますが
葡萄の意思は、もっとスケールが大きいような気がするのです。
何故か分かりませんが、
日本人が稲穂の姿から多くを学ぶように
葡萄の姿もまた雄弁です。
ちょっと時期的にショッキング画像ですが
フランス人のエノログと、近所で活躍している現役の原子炉の話をしていました。
フクシマ(日本)が他人事ではない
これは本当です。
もし何らかの問題がここで起これば、この景色の中の生命世界は大打撃です。
どんな銘醸地のワインだって誰も恐ろしがって飲まなくなるでしょう。
私たちの生活圏内にも至る所に多くの原子炉があります。
(フランスはエネルギーの80%原子力に頼っています)
東京の原発反対デモに参加しているフランス人たちを見ながら、そういう場合なのか?と突っ込みたい気持ちを抑え
今日のエネルギーの恩恵に感謝しています。
無駄は省く。
でもヒステリックにならないことが肝要ではないかと。
少しでもこの一面の黄色の元気が日本の友人達にも元気をもたらしてくれることを祈りつつ
自然の持つ力ってやっぱり叡智を超えて素晴らしいです。
この景色が来年も見られますように。
★★Warning★★
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平凡な日々が幸せなんですよね。
美しい自然に感謝です。
by miffy (2011-04-23 19:24)
自然は恐ろしくもあり、やさしくもあり・・・・
震災で人間は地球の表面にちょこっと置かせていただいているだけの存在なのだと実感しました。
我が家のベランダの小さなブドウ樹も芽吹きはじめました。
それでも春はやってきますね。
by てんとうむし (2011-04-23 19:29)
菜の花の黄色、みごとですねー。
見ているだけで、豊かな気持ちになれますね。
黄色は希望の色だと思います。
自然と共生していく、そのさじ加減が大切ですね。
工業社会になっていくと、自然との共生を忘れがちだけど、
ぶどう畑はいつもいろいろ教えてくれますね。
by TaekoLovesParis (2011-04-23 21:50)
モンマルトルの葡萄畑もすごい成長してました。
今年のパリの春は前年より暖かいのでしょうね。
今日は夕方に久々の雨。 晴れの日は嬉しいけれど、日照り続きも困りもの。
目の前にこんな風景が広がる場所に立てるなんて、今の私には憧れです。
黄色、緑、土の色・・・自然の姿にもらった元気で、明日も頑張れそう。
by Inatimy (2011-04-24 05:57)
菜の花って香りがあるんですね。知らなかった~(^_^;)
「・・緑と黄色のコントラストに時折ピンクのアーモンドの花がアクセントを添えて・・・」
はい、こういう景色を見ていると、穏やかで、でも生命を感じて、本当に幸せだなあと思いますね(^^)
by JF (2011-04-24 16:09)
毎日こんな風景を見ながら生活できたらそれだけで長生きできそうです。
一瞬美瑛を連想しましたが、この色彩は日本にはありませんね。
こんなところで育ったブドウで作ったワインを飲んでるんだと思うと、それだけで
わくわくします。。
先日、フランスの原発直ぐ近くの酪農家や農家のインタビューをテレビで観ましたが、
彼らは完全に共存共栄が身にしみていますね。事故が起きたら、逃げるだけどと、
さらりと答えておりましたが、これからも同じ考えでいけるかどうかは福島原発の
対処次第でしょう。
by aranjues (2011-04-24 17:39)
フランスのいブドウ畑の風景、本当に素晴らしいです。
by krause (2011-04-24 18:28)