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いつもお構いできなくて、スミマセン。
最終更新日:12/10/2011
葡萄畑の一年 Floréal [vignes 葡萄畑]
久し振りに更新です。
葡萄畑の四季の続きに戻ります(スミマセンすっかり忘れるところでした)
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ちょっとかぶりますが冬の雪景色から繋げます。
雪があるととてもとても寒そうに映りますが、(寒いです。)
が、雪が降っても風が無い場合はそんなに悲惨なほどは寒くありません。
(いえ、寒いのですよ、でもきっと銀世界の北海道より六甲オロシが吹き荒ぶ神戸とかの方がより体感温度的に寒く感じるような、ああいう感じです。←ホント?)
アルザスもシャンパーニュ以上に大概寒いのですが(気温を見ると泣きたくなります)
アルザスの場合はヴォージュ山脈のお陰で風が遮られるので、気温は低くても体感温度はマシに思えるようです。(でもやっぱり寒いよ・・・)
ドメーヌ・マルセル・ダイス(アルザスの巨匠、ジャン・ミッシェル・ダイス)のマダムも仰っていますが
南仏のミストラルな巻上げ系の風が吹く地方のほうが実際の気温よりもかなり寒さが身に染みると思います。
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日本酒のありがたさを、異国の葡萄畑で体感した時の映像です。
もし燗酒がポットに無かったら、私は鼻水も凍る思いでこの遥か先に見える村まで徒歩でトボトボ帰るだけでした。
めっちゃ遠いよ~。
やっぱり寒いよぅ~。
(こんな寒い外界でシャンパンなんて一人で飲んでたら、頭がおかしくなったアル中と思われます。
ってか、そんな酔狂な事したくても手がかじかんでコルクを開ける事がそもそもムリです。
外の雪景色を見ながら、暖炉のそばでシャンパンを飲むのは素敵だと思います。)
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そして1月末の聖ヴァンサンの日を境に生産者の新年の畑仕事が本格的に始まります。
葡萄はまだ冬眠していますが、土壌のコンディションはハーブを植えることでバランスを取ります。
新芽が吹き始める頃には、土はこんな感じで春色を得ます。
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そしていよいよ本格的に葡萄が生長を開始します。
私はここでいつも良からぬ事を考えてしまいます。
春 → 新芽 → 食欲
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この新芽、葡萄の赤ちゃんですが、野生の鹿にもよく狙われます。(禁猟区ではないのでウサギも雷鳥もガンガン飛び回っていますよ)
そして私も実はこの時期になると、葡萄の新芽にヨコシマな好奇心がふつふつと湧いているのです。
これ、天麩羅にしたら、絶対美味しいはず・・・・。
春先はキケンな動物がイッパイ狙っているのです。
ご用心、ご用心。
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さて、新芽が出ると成長は著しいもので、葡萄の樹勢の凄さは目を見張るものがあります。
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まさに赤ちゃんの手のように愛らしくてとてもか弱い若葉です。
生命は不思議です。
まだはかなく柔らかいふわふわの産毛付きです。
蜘蛛がいますね。
自然派ファンの方たちは大喜びでしょうか。
ビオディナミじゃなくても、今ではここまで畑は自然な状態になっていますよ。
食の安全は大切ですね、そしてワインの世界は更にもっと先を見た仕事を行っています。
葡萄畑は愉快ですが、そうとう色んな虫がいます。
コロボックルになったみたいで毎日が小さな住人の発見です。
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遠くから見た葡萄畑
(この青いガードは樹齢の若い葡萄樹に付けられます。外敵から守るのと風などで倒れないように。
この葡萄樹にはもうそろそろ必要ありませんが、態々外す事はしません。)
そしてぐっと近づいてみましょう
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ちょっとお兄さんになってきて、しゃんとしていますね。
グングンと大好きな太陽に向かって伸びていこうとします。
この間には、霜が最大の心配の種です。
ここでやられると、この先の一年間、何もすることが出来ません。
その心配も開花の近づく6月には大方開放されます。
そして意外に聞こえるかも知れませんが
生産者達の多くは一年でこの季節を最も愛していると言います。
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それが緑が豊かになる初夏の頃です。
この時期は畑の周りを歩いていると、そこはかとなく、しかし間違いなく葡萄の花の香りが漂ってきます。
それは葡萄畑に詳しくない方は葡萄の花に気が付くことは無いので、その存在を知らないまま微かで可憐な白い花の香りだけを感じたまま過ぎてしまうほんの一瞬の時期なのですが・・。
もっと近づいてみましょう。
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これが葡萄の果帽。
この果帽がほろりと落ちれば、遠慮気味に控えめなあの子に会えます。
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ほら、物凄く控えめでしょ?
この控えめ照屋さんたちは一斉に咲き、胸いっぱいに果実と花の間の、少し柑橘系を感じる香りを届けてくれます。
あまりにも控えめな香りと姿ですが、地平線まで続く葡萄畑では、この花の香りがはっきりと感じられます。
そして日が長くなり夕暮れの散歩の楽しみが増え
不思議な香りの中を歩くことで、はんなりと、とても幸せな気分になるのです。
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さあ、開花してから100日後が収穫です。
結実も無事完了してこれからやって来る夏の日差しを受けたら、彼等は更に成長をします。
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ね、これほどの規模ですから、
畑の中で起こっている小さな小さな世界を垣間見なくても、目を瞑っていても、香りは一帯を覆って胸の中まで届きます。
その香りは花同様にとても控えめ。
何となく甘酸っぱくて、何となくいい匂い
すでに葡萄の中にあるあの香りが、もっと若々しくハツラツとして
果実と花の間のような香りです。
香りの強さは、蓮華の花並みかも知れません。
(蓮華の花の香りが地味に感じるのは、空気が汚れているからかも知れませんが・・・。)
では太陽の季節へ続きます。
相変わらずノロノロ更新です。
旬のネタはどんどん熟成されて行っています^^;
お越し戴き、心温かいコメントに対して個々にお返事をするべきところですが
直接ブログへ訪問してご挨拶させていただくことでイッパイイッパイです。
本当に、失礼をお詫びします。
コメントはいつも拝見しております。
とても心強い支えになるのでコメント、メッセージを楽しみにしております。
こんなユルユルブログですが、今後ともよろしくお願い致します。
photo par julliez et nico
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私もいっぱいいっぱいですが、こうしてお訪ねして違う世界を垣間見るのがとっても楽しいです♪
冬の景色も素敵ですねえ。
by めぎ (2007-11-30 06:52)
やっぱり新芽ってタラの芽のように、うまいんでしょうね?
わたしも揚げてみたい!です。。。
by Wino (2007-11-30 07:28)
おいしそうな春色ですねぇ。
こちらこそよろしくお願い致します♪
by (2007-11-30 09:22)
お久しぶりです!!
また遊びにこれるようになりましたのでよろしくお願いします!!
すみません
勝手にブログ止めてしまって
by yoocomint (2007-11-30 09:26)
六甲おろしですかぁ~。
学生時代はそういう寒さを経験しましたよぉ。
葡萄の花の香りが漂ってくる初夏に行ってみたいですね~。
読んでいるだけでもう、うっとりです。♡
by (2007-11-30 10:48)
雪のブドウ畑もいいもんですね
ブドウの葉っぱのテンプラ・・・・おいしいかも・・・・まさかブドウの味は・・・・
by toraneko-tora (2007-11-30 11:37)
春色の葡萄畑も素敵ですね~
緑って優しい感じのする色ですよね^^
by miffy (2007-11-30 13:11)
ご無沙汰しています^^
雪にも耐える葡萄は
糖度が増すのかな?
by ハイマン (2007-12-01 00:48)
アルザスのクリスマスマーケットに行ったけれど、寒くて長居できなかったのを思い出します。
生産者の人たちは、ホットワイン(vin chaud)を飲まないのですか?
ハーブとぶどうの木の取り合わせ、意外な感じですが、土壌のためにいいんですね。
ぶどうの新芽のてんぷら、って、julliezさん、お茶目(笑)
今の季節に見ると、新芽の緑の写真は、新鮮。希望にあふれている感じがします。
by TaekoLovesParis (2007-12-01 01:26)
葡萄の花なんて初めて見ました!そうですよね、当然花は咲きますよね。
不思議に思っていたのでスッキリしました。
by ミカチ (2007-12-01 06:58)
雪景色も綺麗ですね~ヽ(´▽`)/
控えめだけどそれがまた可愛いですね(*^o^*)
by (2007-12-01 08:43)
そこはかとなく漂う控えめな葡萄の花の香りを感じてみたいです。
赤ちゃんのように柔らかな薄緑の葉を見てみたいです。
広々として気持ちよさそう。季節の移り変わりが心を楽しませてくれますね。
by rino (2007-12-01 13:51)
お写真、冬と夏の対比、どちらも素晴らしい景色ですね。ポストカードみたい・・・
バラの新芽のてんぷら、想像したら確かに美味しそうですね。
by (2007-12-01 20:23)
てんぷらにしたい気持ちわかります、わかります(笑)
だって『たらの芽』に似てるもん。
julliezさんの文章とても好きですよ。いっしょにこのブドウ畑のあぜ(って言う?)を
歩いてる気持ちになれます。
歩く速度の文章って言うのかなぁ~(←えらそう)(笑)
返事とかレスとか、どうでもいいです。好きだから読みにきますし、拍手を送る証として
コメントも書いていきます。でも、みやも現実世界でいっぱいいっぱいで(笑)
nice!押し逃げなんつ~こともやっちゃいますし、お互いさまだと思いますよぉ~♪
素敵な文章は、ハートに染み込むから、忘れられないのダ。ゆ~っくりとやっていきましょ~よ~お互いにぃ~♪
by miya_gon (2007-12-01 20:44)
寒そうな冬景色ですが、きれいですね。風が強い日は、何倍も寒く感じます。
私も今仕事が忙しくて、ブログに時間がとれず、失礼ばかりで、ごめんなさね。
・・・・と言いながらでも、julliez さんのniceやコメントを見つけると、嬉しくて、
元気をいただいております。楽しく続けていけたら嬉しいです。これからも
よろしくね~♪
by noie (2007-12-01 22:13)
アルザスの話も出てくるから、とっても楽しみです。
ゆるいブログって・・・良いんじゃないでしょうか。
見るほうも せかせか でなく、 ゆったり読めて(^^)
by JF (2007-12-01 22:18)
こんばんは。最近ナンシーに行って、「なんだ、パリって暖かいじゃない」と思ったばかりですが、アルザスはもっと寒いのでしょうね…。熱燗(?)入りのポット持参で歩くなんて何だかほほえましい感じがしますが、きっとそんなことを言っている場合じゃないのでしょう^^;
by aia (2007-12-02 07:14)
◆こんにちは!
とっても感動しました。フランスのブドウ畑の広大なこと、
ブドウの赤ちゃん見たの初めてです。
本当に勉強になったし、こんなに身近にフランスを感じることが出来て
幸せです。 ありがとうございました。
by yas (2007-12-02 10:59)
雪景色の葡萄畑も素敵ですね~。寒そうだけど・・・!
葡萄の花、見たことありませんでした。とても、可憐ですね~。
そして、葡萄の花の香りもいい香りなんだろうな~。
どの写真もホント素敵で、見て楽しませてもらってますよ...☆
by Mimosa (2007-12-02 14:22)
本日は楽しく温かな時間をありがとうございました
今後とも宜しくお願いいたします
by pace (2007-12-03 02:11)
私なら、葡萄の新芽以外にも、やわらかそうな若葉まで、
天麩羅や塩漬けにして食べてしまいそうな、
そんな害虫に豹変してしまいそうです・・・。
大量に植えたハーブは、その後、どうなってしまうんでしょう?
食卓へ?
by Inatimy (2007-12-03 06:13)
昨日はありがとうございました。
美味しいワインもありがとう!
またお会い出来る日を楽しみにしています。
とりいそぎ。
by plot (2007-12-03 09:44)
ぶどうの新芽の天ぷら~! 聞いただけでふくよかな芳香を感じます。 うーんなんかおいしそ~。
若い緑の色が目に鮮やかな季節は清々しい空気がいっぱい吸い込めそうですが
白くキリとひきしまった情景も本当にきれいです。
by (2007-12-03 22:32)
お集まりに駆けつけられずに残念です。。。(>ω<、)
やっぱり中途半端にしか時間がとれず、近所をうろついて週末はオシマイ・・・
ブドウの葉、超キュートです~
それに、小さいぶどうの赤ちゃんはさらにラブリー♡
その姿が見たくてウチに巨峰の木を植えたくらいです。
by nicolas (2007-12-04 00:57)
暖炉を囲みながら・・・
雪景色を見ながら・・・
シャンパン片手にできたら、最高☆
by (2007-12-04 22:57)