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[ひらめき]最終更新日:12/10/2011

fête de la saint-valentine [manger 食]

 
ワインフェアの記事の途中ですが
たまには時事ネタも

19.jpg

 

日本ではチョコレートを贈る日となっているヴァレンタインですが

こっちでは男女問わず、好きな人に贈り物をする感じです。
もともとアングロ・サクソン(注:この場合主にイギリス~アメリカ方面の事を指すのだと思います)のお祭イベントなので、ラテン系には最近のイベントなお話・・・となると
日本のクリスマスを髣髴させる現象が起こっているのです。

そう、この日ばかりはカップルでレストランは埋め尽くされます。
もちろん、レストランは特別メニューで迎え撃ちです。

 

根本的に恋人達の発想は一緒なのかも知れません。
何かにつけて、ロマンチックになれる日があるのは悪くありません。

 

 でも日本におけるチョコレート大作戦の話をすると
途端に食いつきが変わります。

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だって、フランス男子のチョコレート(甘い物)好き率は、日本の女子に負けませんし
愛とスイーツを同時にゲットできるなんて、最高のシチュエーションだと想像するようです。

片思いの告白をこの日まで、到底我慢できるような民族ではないので
チョコレート大作戦が広まったとしても
やっぱりイヴェントの趣旨が違ってきそうですね。

 

今年は月曜のヴァレンタインということもあって
先週末のレストランは(老いも若いも)カップルだらけ。

フランス人はいつだってフツウにいちゃいちゃするので、さほど特別感は感じませんが
街ではバレンタイン仕様のデコレーションなんかがチラリホラリと見受けられます。

さて、そんな恋人達のお祭りモードのフランスのヴァレンタイン・ディナーはどんな様子なのか
知り合いのシェフのお店に行ってみました。

 

書くまでもありませんが
本当に、カップルばっかりで、家族連れは一切ありません。
シェフ曰く、お得意さんの一つに、赤ちゃんがいるカップルがいて
その日はヴァレンタイン・メニューのケータリングのオーダーがあったとか。

これはダンナさんからの贈り物ってわけです。

内容はコチラも同じメニューなのでこんな感じです。

R0012703.jpg アミューズ・ブーシュのホタテとトリュフの磯風味

実はコチラ、本当はエビとホタテの組み合わせだったのですが
アレルギー持ちの私にはエビは天敵。
急遽マダムが機転を利かせてくださり、大事には至らず・・・・。

日本人だからって、みんな魚介類が好きとは限りませんよ。
海の幸なんて何のありがたみも無い人だっているんです。
スミマセン。

 

先にグラスでシャンパン(ガティノワ)を頂いた後、
ワインはどうしようかと迷ったのですが、
(先日のロワールワインフェアで久しぶりにハートに響いたサンセールとメネトゥ・サロンのロゼはピノ・ノワールの魅力が全開でロゼ・デ・リセ以来の感動モノの味。しかも殆どの生産者でハズレがない見事な出来栄えでしたので選びたかったのですが)
元ソムリエのオーナーシェフのおススメで、ロワールの鬼才のワインを頂く事に。

R0012702.jpg 

アルザスのマルセル・ダイスのジャン・ミッシェルと並んで Les enfants terribles (恐るべき子供達をもじってます)と呼ばれる
ディディエ・ダグノのブラン・フュメ・ドゥ・ピュイイ 2008

2008年と言えば、ディディエが収穫直前に不慮の事故で亡くなった年です。
(今は息子のバンジャマンがドメーヌを継いでこれまた素晴らしいワインを造っています。)
ディディエの生前の武勇伝や心温まるエピソードなどで盛り上がりつつ、氏を偲びました。
あんまりヴァレンタインっぽくないですね~。

このワインのラベルは楽譜ですが
ディディエの友人のミュージシャンがシャンソン歌手の為に作った曲で
これが演奏すると、結構な不協和音になる前衛的ともいえる曲なのです。

ちなみに作品名は Mauvaise Reputation といって意味は「悪評」
何ともシニカルなセンスで、好きです。

R0012707.jpg

今度は焼いたホタテと春の苦味を髣髴させる野菜たち。

魚介類がダメな私でも、ここのシェフの手にかかるとウソのように美味しく食べられます。
こんなに繊細な旨みを感じる事は滅多にないのですが
透明感に溢れた、ミネラリーで瑞々しいホタテと焼き目のこおばしさが絶妙です。

ワインと完璧にマリアージュも果たし、夢心地でした。

R0012710.jpg

こちらは当然私のお皿ではなく、二種類から選べるもう一方のお皿でオマールなエビ群。
近付くとその芳醇な香りで咽喉がかゆくなってくるので遠目からのショットでスミマセン。

こちらもコクのあるシャルドネみたいな白が欲しくなる一品ですが、
ダグノのソーヴィニォン・ブランの不協和音が心地よくマリアージュを完結させてくれたそうです。

ワインのアルコール度数は12度、にもかかわらず、見事に濃密な味わい(でも重くない)で背筋をピンと張ったように
酸がしなっていて、単体で飲んでいるよりも食事と合わせる事で完全なバランスの良さを感じます。
素材+ソース+ワイン で新しい調べが産まれます。これぞワインの醍醐味。
(ダグノに限らず、ロワールのソーヴィニォン・ブランは和食とも本当によく調和するワインだと思います。
機会があれば、試してみてください。)

 

 R0012545.jpg


メインもお魚で。 (多分、鱈)
ソースが軽くて、酸味も効いていて、胃が重くなりません。

アルザス風パスタの付けあわせが歯ごたえのある仕上がりで嬉しい。

ワインも温度が上昇してくるので、コクと深みが増してきます。



R0012714.jpg マダムがサーヴィス

そしてチーズがやってきます。
ここまで来たらお約束でクロタン・ド・シャヴィニョルですね。
結構お腹イッパイで、チーズは控えめにしました。

 

何故なら

 

 

R0012729.jpg

最後のデザートが待っているので、別バラを作っておかねばなりません(笑)

フォンダンショコラの濃厚さにノックアウトされました。
ケーキの裏にはパイナップルがお口すっきり隊で待ち構えていましたよ。
そしてその向こうにはバニラアイス。

甘あま~な締めくくりで、ヴァレンタインディナーは終ります。

週末ならばここでバニュルスとかカルヴァドスが欲しいところですが
今年の14日は月曜日。
明日を考慮して、ここらでブレーキです。

といっても既に時間は11時。
(フランスの晩御飯、スタートが遅いので胃袋もタイヘンです)

 

最後のお茶は、どうしても日本の緑茶が欲しくなったので
家に帰って美味しいお茶を入れました。

ヴァレンタインチョコレートは、ありませんでしたが
楽しい食事でした。

 

 ごちそうさまでした。

 

 次回はまた時系列戻ります。。。

 


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