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最終更新日:12/10/2011
Saint Vincent est dignement fêté [régionale 地域]
寒中お見舞い申し上げます
フランスも、相当寒いのですが、
寒いときこそ、お祭りで盛り上がります。
1月の聖ヴァンサンの日には、 ワイン産地中でお祭りが行われます。
特に観光客も含めて大々的に盛り上がるブルゴーニュのお祭りで有名ですが
ワイン産地ごとに色合いの違いを見せつつも、この祝祭は生産者だけでなく産地に関わる人間たちはすべて
地元のお祝いに盛り上がるのです。
もちろんシャンパーニュでも魅力的なお祭りがありますが
今年はサンセールの愛らしいサン・ヴァンサンのお祭りから。
司祭様がミサを始め、地元の聖歌隊が唄う賛美歌が流れる中、奉納されたパンとワインを祝福します。
(冒頭の写真で、奉納されるワイン樽と白い箱に入れて担がれたパン(この地域ではガレット)そして教会に奉納されるパンを持ったおじさんが見られます。)
ミサのワインは、産地に関係なく白ワインが基本です。
(ボルドーの赤ワインの銘醸地、サンテミリオンでも、ミサのためだけに白ワイン用葡萄を栽培しているんですよ。)
祝福は厳かに行われ、最後は全員でサンヴァンサンを称える歌を歌います。
心が洗われるような美しい時間です。
式が終ると
一気にお祭り色に変わって、村の中をサン・ヴァンサンの像と村の紋章入りの幕を掲げて歩き出します。
ブルゴーニュのように各村が持ち回りで蔵を開放する大きな祭りと違って
サンセールの住民達が一体感を発揮する、和気藹々とした雰囲気です。
皆で、(2010年)の瓶詰め仕立ての新酒を分かち合い 、無事にワインが出来た喜びと
今年の仕事はじめ(といってもすっかり始まっていますが)の挨拶みたいな感じです。
今年のワインを奉納した生産者のワインを分け合いながら
大いに話が弾みます。
そういえば、コチラではガレットとグジェールの両方をワインと一緒に楽しみます。
どちらもワインがどんどん進みます。
寒いんですが、白ワイン。
これが良くできていて美味しい。
若くてはつらつとして、元気イッパイの太陽の味です。
さて、この開放された蔵では、司祭様も着替えて祝福したワインに舌鼓をうちにやってきますし
コンフレリー(ワイン騎士団)たちもこの様子でノリノリです。
呑んでる~?
こんな感じでアペリティフのように時間が流れて行きます。
ほのぼのとしていて、じつに暖かい空気。
外気が−5℃と言う事もすっかり忘れて(蔵の中の方が今の時期はむしろ暖かいのです)ワイワイ。
昨年に収穫された葡萄に蝋を塗って生のままで保存されていたそうです。
美味しそうです。
さて、ざっくりとした流れで恐縮ですが、(これを逃すと又、更新出来なくなるので取り急ぎ)
この後は色んな家庭でお祭りの夕べが始まります。
サン・ヴァンサンの週末は持ち回りで蔵本が樽を献上して村の集会所(かなり広いです)でアペリテリフやランチが振る舞われます。
私もいくつか招待を受けたので、早速お邪魔しました。
こちらは生産者宅で毎年行われるサン・ヴァンサンの宴。
この日はブルターニュから祝福に駆けつけた二人の神父様も招待されていて
乾杯のときにも再びワインを祝福されていました。
(かなりご利益ありそうです)
宴となるとアペリティフから始まってフルコースですので
だいたい7〜8時間かけて、食後酒の頃にそれぞれ帰る人、カードゲームを始める人、バルに出かける人と様々に解散して行きます。
大体、こんな流れで白、赤、ヴィンテージ古酒、と続いてポートワイン、
デザートの後、お土産の食後酒カルヴァドスに合わせて、またお手製のスイーツが登場。
シンプルに思えるでしょうが、これ家庭で用意された約20名分のお料理です。
ここでも家庭的な温かい雰囲気の中、知らぬもの同士もワインと食事を通して親しみを増して行きます。
素敵ですね。
大きなガラディナーでは味わえない、優しい魅力が溢れています。
そしてすっかりお腹もイッパイになり、翌日に備えてこの日は帰宅。
良い余韻の残ったまま、極寒の夜道を歩いて帰りました。
で、翌日
アペリティフの後に、軽いランチにハムの盛り合わせと地元のパン。
そして地元のチーズです。
クロタン・ド・シャヴィニョル
熟成すると栗のようなコクのあるほっこりしたニュアンスがあって
赤でも白でも仲良くマッチします。
サンセールのピノ・ノワールはブルゴーニュに無い愛らしさと凝縮感があって
新世代の造り手のアプローチには目を見張るものがあります。
色々と書き足りないお祭りの詳細も、
来年また是非ゆっくりとご報告出来ればと思います。
来年はシャンパーニュのサン・ヴァンサンの詳細をお届けしますね。
(といって、自分にプレッシャーを与える。)
こちらのサン・ヴァンサンは、おかっぱのブルゴーニュのサン・ヴァンサンと違って
ちょいとジーザスよりですね。
横目の笑顔のお兄さん的な聖人像に釘付けになりました。
「やっぱ、ワインだよね~。」
とかいってウィンクしそうです。
ちなみにコチラがブルゴーニュのアイドル。
銘醸地を背負って貫禄がありますね。
お天気がいいと、冷え込みは増しますが、晴天で何よりのお祭りです。
まさに寒さを忘れる事ができる、素敵な週末でした。
また来年も、一緒にお祝いが出来ますように。
今年もワイン造りの一年が始まりました。
2010年の瓶詰めが何と去年の暮れから始まるという、異例な流れですが
(2009年の評判が良すぎて、蔵にストックがなくなったからですが)
ヴィンテージの良し悪しだけではない味わいも、毎年見つけられるワイン。
自分の思い出とリンクさせたりして、愛情を示すフランス人のように楽しんでみるのも素敵です。
お返事出来ないので、コメント欄は閉じています。
おかまい出来ない一方的な更新でスミマセン!
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